iPS細胞の研究に関し、政府が2008年度予算として33億円を投入するなど注目を浴びている再生医療分野。そうした中、三洋電機は2日、再生医療・細胞治療分野において事業規模を拡大し、2010年には医療機器関連の連結売り上げを250億円へ引き上げることを発表した。
記者会見では、同社コマーシャルカンパニー バイオメディカ事業部の加藤隆一氏が再生医療分野・細胞治療の取り組み、今後の展開についてを説明。同氏によると、同社の再生医療分野の2007年度の医療機器関連の連結売上高は209億円。200億円の目標を上回る結果で、国内と国外の売り上げ比率は6対4だったという。同機器の売り上げ構成は1966年より参入している「保存機器」が43%と大きな割合を占め、その後「実験環境機器」が15%、培養機器と調剤機器がそれぞれ12%、その他が18%と続く。今後は、臨床分野での高度最先端医療における細胞治療領域に注力していく。細胞治療の同社の取り組みとして(1)高度無菌化環境の実現(CPC、セルプロセッシングアイソレータの普及)(2)培養する細胞の品質確保(3)細胞を迅速・大量に培養するとした3点に注力するとのこと。(2)に関しては、観察システムの展開、細胞培養の工程標準化、(3)に関しては自動培養装置の開発を掲げている。
2日~4日に開催している「第7回 国際バイオEXPO」では、再生医療分野の関連機器を出展。参考出展として、28個ものフラスコを観察できる細胞観察システム「観察機能付き 自動搬送インキュベータ」も展示された。同機器は内部に観察モジュールを組み込み、自動搬送により、フラスコの取り間違いや雑菌汚染、細胞にストレスを与えない培養環境の安定化を図るという。観察する細胞により温度、湿度、観察時間等も調整できるとしている。
国際バイオEXPOでも数々の研究発表などのなされる中、今後の再生医療市場に関して尋ねると「2010年までに再生医療分野が急速に拡大ということはないかと思いますが、確実に何億円市場になることが予想されます」(同)とのこと。再生医療分野の売り上げは20億円(2007年度)。2010年度には1.5倍の30億円を目指すとしている。
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