ネットレイティングスは28日、ニールセン・オンラインが提供するインターネット利用動向調査「NetView」の5月のデータをまとめた。それによると、芸能人・有名人のブログを多く運営しているサイバーエージェントの「アメーバブログ」が、利用者数・ページビュー数をともに大きく伸ばしていることがわかった。

アメーバブログの利用者数・ページビュー数は今年に入って急成長しており、特に5月は利用者数が1328万人、ページビュー数は4.7億PVと、これまでの最高値を大きく更新。アメーバブログは芸能人・有名人のブログ運営を積極的に進めていることで知られており、同社では人気タレントのブログへの訪問がこの成長に貢献したものと分析している。

これに関連し、同社では芸能人・有名人ブログの利用者分布を公表している。主要なブログサービスから同社が独自の基準で抽出・推計したもので、断トツの1位は上地雄輔の128万人(アメーバブログ)。また、2位の杉浦太陽(69万人)、3位の東原亜希(67万人)など、多くの訪問者を集めるブログがアメーバブログで運営されている。このほか、元祖タレントブログとなった眞鍋かをり(ココログ、30万人)や中川翔子(エキサイトブログ、41万人)のブログも上位にランクインしている。

一方、同社の集計では2,000以上あるとされる芸能人・有名人ブログのうち、訪問者20万人以上を集めているのは21、10万人以上は40に留まるとしており、名前だけで訪問者を獲得することができない面も示される格好となった。

主要な芸能人・有名人ブログの利用者数分布 (上位100ブログ)

同社代表取締役社長兼ニールセン・オンラインチーフアナリストの萩原雅之氏は、「芸能人・有名人ブログは開設数も訪問するファンの数もこの1年で劇的に増えており、ひとつのメディアジャンルとして確立しつつあります」と述べ、今後は広告・プロモーション分野での活用が増えてくると分析している。また、今回発表された結果は家庭からのPCによるアクセスのみを対象にしたもので、携帯電話からの利用は含まれていない。特に若年層ではブログの閲覧に携帯電話が利用されるケースが多いことから、実際の利用者はさらに多いものと考えられる。