トレンドマイクロは、法人ユーザーのためのスマートフォン向け総合セキュリティ製品「Trend Micro Mobile Security(TMMS)」を7月22日から発売する。

TMMSは、同社が提供するクライアント/サーバ向けの統合セキュリティソフト「ウイルスバスターコーポレートエディション8.0」初のプラグイン製品。ウイルスバスターコーポレートエディション8.0にTMMSを追加することで、クライアントやサーバと同様にスマートフォンを集中管理し、企業利用に必要なセキュリティ機能と集中管理機能を提供する。TMMSスタンダードと、認証機能と暗号化機能が利用できるTMMSアドバンスの2種類がある。

ウイルスバスターコーポレートエディション8.0の管理画面では、TMMSの機能設定やモジュールのアップデート操作が可能。また、各スマートフォンが送信するログによって、アップデート状況やセキュリティ状況が把握できる。

ウイルス/スパイウェア検索機能を搭載し、スマートフォンで読み書きされるデータをリアルタイムに検索して、ウイルスやスパイウェアの侵入を防ぐ。SDカードなどの外部メディア内のデータは、読み書き時に加えスマートフォンに挿入したタイミングでも自動検索する。

さらに、外部からの不正侵入を防止するために、ポリシー設定可能なファイアウォールを提供する。このファイアウォールは侵入検知システムも搭載しており、DoS攻撃などのネットワークからの攻撃を防ぐ。

TMMSアドバンスでは、上記のスタンダード機能に加えて認証機能と暗号化機能が利用可能。スマートフォン操作のための認証機能では、パスワードの長さや複雑さの指定をはじめ、有効期間などを細かく設定できる。暗号化機能では、内蔵メモリ上の住所録やメールなどのデータに加え、管理者が指定した拡張子を持つファイルを暗号化する。SDカードなどの外部メディア内の対象データもリアルタイムでの暗号化が可能だ。

価格は、クライアント数に応じて割引料金が適用されるボリュームディスカウント制をとる。1年間のサポートサービス料金および100クライアントあたりの参考価格は、TMMSスタンダードが32万9,000円、アドバンスが65万8,000円。1年ごとに契約の更新が必要となる。

なお、サポート対象機種として、ソフトバンクモバイルの「SoftBank X02HT」が決定し、順次追加する予定。