Eclipse Foundationは25日 (カナダ時間)、オープンソースの統合開発環境「Eclipse 3.4 (開発コード名:Ganymede)」をリリースした。動作環境はWindowsとMac OS X、Linux。4種のバイナリパッケージは、特設サイト「Ganymede Release」経由でダウンロードできる。

今回のリリースは、Ganymedeというコード名のもと開発が進められていた、Eclipseの年次アップデート。前バージョン (Europa) の配布スタイルを踏襲、基本構成の「Eclipse Classic 3.4」のほか、JavaEE開発者向けの「Eclipse IDE for Java EE Developers」、Java開発者向けの「Eclipse IDE for Java Developers」、C++開発者向けの「Eclipse IDE for C/C++ Developers」という計4種のバイナリパッケージが提供されている。

Ganymedeでは、新機能としてプロビジョニングシステム「p2」をサポート。従来のアップデートマネージャを置換するp2の導入により、Eclipseプラットフォームのインストール / 更新作業が効率化される。ランタイム技術「Equinox」も導入、OSGi Allianceで策定した仕様がJava SE環境で利用可能になった。SOA開発者向けのデザインツール「SCA Designer」も追加されている。プラグインも見直され、Webアプリケーション開発用の「Rich Ajax Platform (RAP) 1.1」のほか、WTP 3.0.0やBIRT 2.3.0、Mylyn 3.0など、計23がアップデートされた。