米国ゼネラルモーターズは25日、2009年モデルの「コルベットZR1 (Corvette ZR1)」のスペックを発表した。それによると最高速は330km/h、0-1/4マイル(0-400m)加速は11.3秒でクリアするという。なお、コルベットZR1の米国での発売時期・価格、日本への導入はいずれも未定。

コルベットZR1

新型の「コルベットZR1」は2007年暮れに発表されたモデルで、スーパーチャージャーを装備した6.2L(リッター)V型8気筒エンジンを搭載し、620psの最高出力と823Nmの最大トルクを誇る。今回は新たに性能に関するデータが発表された。それによると、0-60マイル(約96km/h)加速が3.4秒、0-100マイル(約160km/h)加速が7.0秒、0-1/4マイル(約400m)加速の通過タイムが11.3秒、通過速度は211km/h。最高速度は330km/hに達する。これは、従来のハイパフォーマンスモデルである「コルベットZ06」よりも優れているばかりでなく、これまででもっともハイパフォーマンスなモデルとなるという。

リヤビュー

サイドビュー

パワーユニットのLS9型エンジンには、4つのローターを持つインタークーラー付ルーツ式スーパーチャージャーユニットが使われる。高回転で十分な過給圧を保ち、発進直後から6600回転まで大きなパワーとトルクを生み出すという。また、この新型LS9型エンジンは、ミシガン州、ウイクソムのGMパーフォーマンス・ビルディング・センターにてハンドメイドで組み立てられる。トランスミッションはクロスレシオのマニュアル6速を使用し、ツインプレート・クラッチを介して後輪を駆動する。専用チューニングのサスペンション、専用開発のフロント285/30ZR19、リア335/25ZR20のタイヤ「ミシュラン・パイロット・スポーツ2」を使用。フロント15.5インチ(φ394mm)、リア15インチ(φ380mm)のベンチレーテッド カーボンセラミック ディスクブレーキには、量産モデル最大となるブレーキパッドが使われる。

インテリア

エンジン

また軽量化も徹底され、ZR1専用のワイドフロントフェンダー、エアスクープ付ボンネット、ルーフ・パネルなどがカーボンファイバー製とされている。その結果、ボディ重量は1519kg前後に収まるという。エクステリア・インテリアともにスタンダードなコルベットとは差別化が図られており、ZR1専用デザインのリアスポイラー、ブーストゲージ付き専用メーターパネルと370km/h表示のスピードメーターなどが装備される。

エンジン透視図

ボディ透視図