米Spansionは、データセンタで稼動する検索サーバ向けのメモリ「EcoRAM」を今年後半にも発売すると発表した。DRAMの置き換えを狙ったもので、消費電力は約8分の1と低い。

「EcoRAM」は、NOR型とORNAND型のフラッシュメモリを組み合わせた同社独自の「MirrorBit Eclipse」アーキテクチャを採用したメモリをDIMMモジュール化したもの。

DRAMはコンデンサに電荷を蓄えて記憶を保持するが、この電荷は時間の経過とともに減少してしまう。そのため、DRAMは一定時間ごとに電荷を再度蓄えるためのリフレッシュ(再書き込み)動作が必要になる。一方でフラッシュメモリであるEcoRAMはリフレッシュ動作が不要であるため、消費電力が低い。

本製品をサーバに搭載する際には、米Viridentが開発した「Green Gateway」が必要となる。DRAMをEcoRAMに置き換えることにより、サーバの消費電力を最大で75%削減できるという。