映画会社の米パラマウント・ピクチャーズは23日(現地時間)、2008年1月からの北米市場における興行収入が10億ドル(約1,080億円)に達したと発表した。

同社の前年の興行収入は、『シュレック3』、『トランスフォーマー』の成績がけん引し、7月9日に10億ドルに到達。それに対し、今年の興行収入は約3週間早いペースで10億ドルを達成したことになる。また、海外映画ランキングでも前年の記録より6週間早く10億ドル突破の記録を打ちたて、2008年のトップに立っている。

同社が今年制作した映画の興行収入の現時点でのトップ3は『アイアンマン』が3億500万ドル(約330億円)でトップ。次いで『インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国』が2億9,100万ドル(約314億円)、『カンフー・パンダ』が公開3週で1億5,600万ドルと続いている。

ロバート・ダウニーJr.主演の『アイアンマン』の日本公開は9月27日
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しかし、同社によると、直接的な興行収益は、製作会社への配当が関与するため、各映画製作会社との契約状況に左右されると説明。例えば『アイアンマン』については、2005年の実績に基づき、5,000万から6,000万ドル程度、『インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国』は興行収入の12.5%程度、そして『カンフー・パンダ』については興行収入の8%程度の配当報酬が得られると予測している。

一方、先週末に封切られた、マイク・マイヤーズ主演のコメディー『ラブ・グル』の公開最初の週末の興行収入は、1,390万ドル(約15億円)でボックスオフィスの4位に留まり、同社の期待に沿えない結果となった。しかし、同社では8月15日公開予定のドリームワークス制作でベン・スティラー監督のコメディー『Tropic Thunder』で巻き返しを図りたいとしている。さらに年末には、同じくドリームワークス制作による『マダガスカル』の続編『Madagascar: Escape 2 Africa』(11月7日)を、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェットの二大スター共演による『キュリアス・ケース・オブ・ベンジャミン・バトン』をクリスマスに合わせてラインナップしており、大幅な興行収入を見込んでいる。