東芝は6月23日、AVノートPC「Qosmio」をリニューアルし、18.4型ワイド液晶を持つ「Qosmio G50/98G」「Qosmio G50/97G」、14.5型ワイド液晶の「Qosmio F50/88G」、新モデル「Qosmio FX/77G」を7月に発売することを発表した。価格は「G50/98G」が33万円台半ば、「G50/97G」が29万円台半ば、「F50/88G」が25万円台半ば、「Qosmio FX/77G」が20万円台半ば。
新型「Qosmio」は「HDコンテンツが自在に操れる!」が特徴。従来PCが苦手としていた映像加工、映像認識をスムーズにこなすよう、さまざまな新機能を持つ。そのひとつが映像専用エンジンTOSHIBA Quad Core HD Processor「Spurs Engine」の搭載だ(G50、F50)。
いままでのPCは、PCの処理をCPU、画面表示処理をGPUが担当していた。新型「Qosmio」は、このCPUとGPUのほかに、映像に関する処置を高速に行う第3のプロセッサ「Spurs Engine」を搭載したのだ。「Spurs Engine」は、動画変換アプリケーション、デジタルTVアプリケーション、動画編集アプリケーション、動画再生アプリケーションといった処理量が多い動画系アプリケーションをサポート。CPUやGPUの負担を軽減させ、PC全体のパフォーマンスを向上させている。たとえば、地上デジタル放送の録画再生の場合、CPUとGPUだけではトランスコードやインデキシングといった映像変換処理はCPUとGPUを占有するため、その間は地上デジタル放送の再生・録画処理が中断することになる。だが「Spurs Engine」を搭載していると、映像変換処理は「Spurs Engine」が行うため、CPUとGPUを使った地上デジタル放送の録画・再生・変換の同時処理が可能となる。
「Spurs Engine」はプレイステーション3にも採用されているCellの技術をPCアーキテクチャーに応用したもの。CELLとはメディアストリーミングプロセッサ「Cell Broadband Engine」のことで、8個のプロプログラマブルコア(SPE)を搭載する。CELLでは、フルHDに対応したMPEG-2、H.264エンコード・デコードを4個のSPEが処理しているが、「Spurs Engine」はそれらを専用ハードウェアで処理することで、SPEを8から4に削減。加えて、周波数を3.2GHzから1.5GHzに削減することにより、10W台という低消費電力を実現している。そのうえ、PCで使いやすいようにPCI Express接続が可能となっている。今後、高性能セグメント向けに開発が計画されている新型CELLとともに、低消費電力タイプの「Spurs EngineⅡ」も2009年から2010年に向け計画されている。
「Spurs Engine」を生かした技術を備えるのも新Qosmioの特徴。独自の超解像アルゴリズムによりSDビデオをHD解像度に変換する「超解像度技術」、ビデオの見どころを一覧表示したり、出演者の顔や音響シーンの変化をビジュアルで表示したりする映像インデックス「顔deナビ」、地上デジタル放送をH.264での録画(3/8倍録画)やビデオ編集時間を大幅に短縮する「高速映像トランスコード処理」、ハンドジェスチャーでPCをコントールできる「ハンドジェスチャーリモコン」などがそれにあたる。
「超解像度技術」では、超解像DVDプレイヤー「東芝DVDプレイヤー」と、ビデオカメラから取り込んだ映像の超解像化を行う2種類のアプリケーションを搭載。DVDタイトルの映像をリアルタイムにフルHDにアップコンバートし、1080pで再生。DVテープなどのSD画像も高画素の映像に変換する。
「高速トランスコード処理」では、「Qosmio AV Center」の地上デジタル放送の8倍録画(SD)、3倍録画(HD)対応、ビデオ編集ソフト「DVD Movie Writer」の高速化などを実現。2つのチューナーを持つ「地デジW録」搭載で、見たい番組が重なっても両方録画できる。たとえば、MPEG-2(25Mbps、10分)をH.264(8.6Mbps)に変換する場合、「Core 2 Duo(2.8GHz)」なら52分19秒かかるところを「SpursEngine」を5分46秒と約10倍ぐらいの高速化が可能となる(DVD Movie Writer使用時)。
「顔deナビ」では、録画やトランスコード処理と同時実行が可能。「Qosmio AV Center」やビデオカメラからの映像など、各種アプリケーションに対応している。録画した番組などの出演者をインデックスとしてサムネイル表示。見たいシーンをすぐ探せるようになっている。
「ハンドジェスチャーリモコン」は、事前にトレーニングしていなくても操作できる。たとえば、手のひらをかざすとPLAY/STOP、拳をかざすとマウスポインタ、親指を立てるとマウスクリック、拳を回すとスクロールとなる。
「Spurs Engine」の動作状況は「TOSHIBA Quad Core Processor」ガジェットで確認できるだけでなく、このガジェットから各アプリケーションが起動できる。
このように、PC技術(PC&ネットワーク社)、半導体/CELL技術(セミコンダクター社)、映像技術(デジタルメディア ネットワーク社)、最先端映像処理技術(研究開発センター)など、新型「Qosmio」は東芝の強みを生かしたパソコンに仕上がっている。
「G50」は、成型時に金型に転写フィルムを挟み込む「成型同時加飾転写工法」を採用しているため、柔らかなラウンドフォルムに繊細なグラデーションを実現。ハイグロスの艶やかな質感を持ちながら塗装する方法と比べてキズに強いボディとなる。
ディスプレイは18.4型液晶。「G40」と横幅はほぼ同じながら、大型液晶を実現している。テレビと同じ16:9にすることで、地デジやDVDを上下に黒帯のない状態で見られる。さらに液晶の色純度を90%にアップ。オレンジや黄緑がさらに鮮やかに再現できる。しかも、レグザリンク対応のため、液晶テレビ「REGZA」と連携して大きな画面で映像を楽しむことができる。
「G50」「F50」には、第2世代「ドルビーサウンドルーム」を搭載。包み込むような広がりあるステレオ音を生成する「Sound Space Expander」、あらゆるヘッドホンで臨場感あるサラウンド音質を実現する「Dolby Headphone」、スピーカーからの最大限の低音出力が可能になる「Natural Bass」、より高音質で再生するための設定や調整ができる「Dolby Control Center」に対応している。Intelの未公開最新プラットフォームを採用するなど、ノートPCとしても高性能。NVIDIAの最新グラフィックチップを搭載し、Direct10対応の高度な3Dを使用したゲームなどをリアルに再現する。また、DDR2 800MHz高速メモリ、IEEE 802.11nの無線LAN、500GB/250GBと大容量のHDDを搭載している。
高速インタフェース「eSATA」を搭載。USB2.0の約2.5倍の転送速度を持つため、外付けHDDへの高速書き込みも可能だ。このほか、小型地上デジタル放送用簡易アンテナを同梱。従来とほぼ同じ感度/性能で、サイズが大幅に小さくなっている。
アプリケーションでは、「G50」はWebカメラを使った顔照合ソフトを搭載。あらかじめ顔を登録しておけば、Windowsのログオン時に顔照合を利用できる。「G50」「F50」は、「動画で学ぶPowerPoint」がパワーアップ。家庭での利用に役立つ「フォトアルバム」「カレンダー」の作成方法、HDMIケーブルを使用してテレビで楽しむ方法などが楽しく学べる。
Qosmio G50/98の主な仕様
| CPU | 次世代Core 2 Duo(詳細は近日公開) |
|---|---|
| メモリ | 2GB(1GB×2) PC2-6400(DDR2-800)対応(最大4GB)デュアルチャネル対応 |
| HDD | 500GB(250GB×2、5400rpm) |
| ドライブ | DVD±R DL対応 DVDスーパーマルチドライブ(Label Flash対応)搭載 |
| 通信 | LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T) |
| 無線LAN | 802.11b/g/n draft2.0 |
| カメラ機能 | 130万画素 CCDカメラ内蔵 |
| 指紋センサー | 搭載 |
| ディスプレイ | 18.4型ワイドWUXGA(1920×1080) 高色純度・高輝度Clear SuperView液晶 |
| グラフィックス(VRAM) | NVIDIA GeForce 9600M-GT(専用VRAM 512MB) |
| 映像処理エンジン | TOSHIBA Quad Core HD Processer「Spurs Engine」 |
| TV | 自社開発 地上デジタルTVチューナ×2基 |
| サウンド | 大口径harman/kardorステレオ3スピーカシステム |
| 高音質化 | ドルビーサウンドルーム、MaxxAudio |
| レグザリンク | 対応 |
| 主な同梱物 | 横スクロール機能付きマウス、新Qosmioリモコン、B-CASカード、新地上デジタル放送用室内アンテナ |
| スロット/インターフェイス | ExpressCardスロット×1、ブリッジメディアカードスロット、USB2.0×3、USB2.0/eSATA×1、マイク、ヘッドホン、S/PDIF出力、ライン出力、iLink、HDMI端子(レグザリンク対応) |
| サイズ | 約452.3(W)×311(D)×38.2~48.3(H)mm |
| 重量 | 約4.9kg |
| 駆動時間 | 約4.0時間 |
| OS/アプリ | Windows Vista Home Premium SP1/Office Personal 2007 SP1 with PowerPoint |
Qosmio G50/97Gの主な仕様
| CPU | 次世代Core 2 Duo(詳細は近日公開) |
|---|---|
| メモリ | 2GB(1GB×2) PC2-6400(DDR2-800)対応(最大4GB)デュアルチャネル対応 |
| HDD | 250GB(5400rpm) |
| ドライブ | DVD±R DL対応 DVDスーパーマルチドライブ(Label Flash対応)搭載 |
| 通信 | LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T) |
| 無線LAN | 802.11b/g/n draft2.0 |
| カメラ機能 | 130万画素 CCDカメラ内蔵 |
| 指紋センサー | 搭載 |
| ディスプレイ | 18.4型ワイドWUXGA(1920×1080) 高色純度・高輝度Clear SuperView液晶 |
| グラフィックス(VRAM) | NVIDIA GeForce 9600M-GT(専用VRAM 512MB) |
| 映像処理エンジン | TOSHIBA Quad Core HD Processer「Spurs Engine」 |
| TV | 自社開発 地上デジタルTVチューナ×2基 |
| サウンド | 大口径harman/kardorステレオ3スピーカシステム |
| 高音質化 | ドルビーサウンドルーム、MaxxAudio |
| レグザリンク | 対応 |
| 主な同梱物 | 横スクロール機能付きマウス、新Qosmioリモコン、B-CASカード、新地上デジタル放送用室内アンテナ |
| スロット/インターフェイス | ExpressCardスロット×1、ブリッジメディアカードスロット、USB2.0×3、USB2.0/eSATA×1、マイク、ヘッドホン、S/PDIF出力、ライン出力、iLink、HDMI端子(レグザリンク対応) |
| サイズ | 約452.3(W)×311(D)×38.2~48.3(H)mm |
| 重量 | 約4.8kg |
| 駆動時間 | 約4.0時間 |
| OS/アプリ | Windows Vista Home Premium SP1/Office Personal 2007 SP1 with PowerPoint |
Qosmio F50/88Gの主な仕様
| CPU | 次世代Core 2 Duo(詳細は近日公開) |
|---|---|
| メモリ | 2GB(1GB×2) PC2-6400(DDR2-800)対応(最大4GB)デュアルチャネル対応 |
| HDD | 250GB(5400rpm) |
| ドライブ | DVD±R DL対応 DVDスーパーマルチドライブ(Label Flash対応、スロットローディング式)搭載 |
| 通信 | LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T) |
| 無線LAN | 802.11b/g/n draft2.0 |
| FeliCaポート | 1ポート |
| ディスプレイ | 15.4型ワイドWXGA(1280×800) 高色純度・高輝度Clear SuperView液晶 |
| グラフィックス(VRAM) | NVIDIA GeForce 9600M-GT(専用VRAM 512MB) |
| 映像処理エンジン | TOSHIBA Quad Core HD Processer「Spurs Engine」 |
| TV | 自社開発 地上デジタルTVチューナ×2基 |
| サウンド | 大口径harman/kardorステレオ3スピーカシステム |
| 高音質化 | ドルビーサウンドルーム、MaxxAudio |
| レグザリンク | 対応 |
| 主な同梱物 | 横スクロール機能付きマウス、新Qosmioリモコン、B-CASカード、新地上デジタル放送用室内アンテナ |
| スロット/インターフェイス | ExpressCardスロット×1、ブリッジメディアカードスロット、USB2.0×3、USB2.0/eSATA×1、マイク、ヘッドホン、S/PDIF出力、ライン出力、iLink、HDMI端子(レグザリンク対応) |
| サイズ | 約369(W)×278(D)×38~47(H)mm |
| 重量 | 約3.4kg |
| 駆動時間 | 約2.4時間 |
| OS/アプリ | Windows Vista Home Premium SP1/Office Personal 2007 SP1 with PowerPoint |
「FX」はプレミアムスタンダードノートPCとして投入。高級感のあるシルバーの天板、ハイグロス&グラデーションラインを実現するなど、「成型同時加飾転写工法」を取り入れたニューデザインとなっている。この最新デザインを実現した筐体の中に、Intel次世代プラットフォーム、NVIDIA最新グラフィックチップを搭載。より高性能を目指したマシンとなっている。
Qosmio FX/77Gの主な仕様
| CPU | 次世代Core 2 Duo(詳細は近日公開) |
|---|---|
| メモリ | 2GB(1GB×2) PC2-5300(DDR2-8400)対応(最大4GB)デュアルチャネル対応 |
| HDD | 200GB(5400rpm) |
| ドライブ | DVD±R DL対応 DVDスーパーマルチドライブ搭載 |
| グラフィック(VRAM) | NVIDIA GeForce 9600M-GT(専用VRAM 512MB) |
| ディスプレイ | 15.4型ワイドWXGA Clear SuperView液晶 |
| 通信 | LAN(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T) |
| 無線LAN | 802.11b/g/n draft2.0 |
| スロット/インターフェイス | ExpressCardスロット×1、ブリッジメディアカードスロット、USB2.0×3、USB2.0/eSATA×1、マイク、ヘッドホン、S/PDIF出力、ライン出力、iLink、HDMI端子(レグザリンク対応) |
| サイズ | 約369(W)×278(D)×38~47(H)mm |
| 重量 | 約3.3kg |
| 駆動時間 | 未定 |
| OS/アプリ | Windows Vista Home Premium SP1/Office Personal 2007 SP1 with PowerPoint |
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