マイクロソフト、自社研究所の技術をライセンス提供

    山本善之介  [2008/06/16]

    マイクロソフトは16日、米マイクロソフトの研究所であるマイクロソフト リサーチの技術を、神奈川県大和市に本社があるファーストにライセンス提供すると発表した。今回提供するのはデジタルカメラ用のキャリブレーション技術であり、マイクロソフトのIP(Intellectual Property: 知的財産)ライセンスプログラムによるもの。

    マイクロソフトによると同プログラムでの技術提供は国内初であり、ファーストが提供する各種の画像処理関連製品の精度向上とともに、新しい検査装置等の開発の加速が期待できるとしている。

    今回の合意に基づき、マイクロソフトはマイクロソフト イノベーション センター(MIC)からファーストに対し開発支援プログラムを提供する。同センターでは自社製品の開発拠点である調布技術センター内に保有しているサーバ等の検証環境の公開や各種の開発支援プログラムの提供を通じ、イノベーションの創出を志すIT企業/大学などの教育・研究機関/起業家を対象に総合的な支援活動を実施している。この活動にはIPライセンスプログラムをはじめ、マイクロソフトが保有する各種テクノロジーのライセンス提供および付随する技術支援を含む。

    提供するライセンスにはマイクロソフト リサーチが開発した技術やWindowsをはじめとするマイクロソフト製品が使用するAPI、データフォーマット、プロトコルなどの技術情報を含む。これらの活動により支援対象となる企業・機関では、開発コストの低減や付加価値増強が期待できるという。なお、提供ライセンスには複数の種類があり、無償か有償かはライセンスの種類ごとに異なり、提供期間もそれぞれ異なるという。

    マイクロソフトは今後ライセンス プログラムを合理化し、自社のIPポートフォリオの利用機会を拡大すると同時に、他のテクノロジーとの相互運用性を促進して技術革新を目指すとしている。その一環として、今後も自社の技術を各種プログラムを通じて公開していく予定だ。

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