Debianプロジェクトは9日 (米国時間)、開発中のLinuxディストリビューション「Debian GNU/Linux 5.0」のβ第2版を公開した。同プロジェクトのWebサイトでは、i386 / AMD64 / PowerPCをサポートしたマルチアーキテクチャ対応DVDイメージのほか、AlphaやARMなど単一アーキテクチャごとのインストール用CD / DVD-ROMイメージが提供されている。

Debian GNU/Linux 5.0は、開発コード名「Lenny」で呼ばれる次のDebianのメジャーアップデート。そのβ第2版となる今回のリリースでは、Linuxカーネルがβ1のv2.6.22からv2.6.24に更新、Intel Q35など新しいチップセットに対応した。

ARM社のクロスプラットフォーム規格 (ARM EABI) に対応する「Embedded ABI」の実装により、新たにarmelアーキテクチャをサポート。ネットワークストレージなど、同技術を採用した機器でのDebainの導入が容易になった。

インストーラも改良、グラフィカルフロントエンドが暗号化パーティション機能をサポートした。i86とAMD64用のブートメニューが改良されたほか、不完全にサポートされた言語を選択したとき代替の言語を使用するか選択可能になるなど、ユーザビリティも向上している。