Yahoo! BrowserPlus限定公開、WebとPCをシームレスに統合

    後藤大地  [2008/06/02]

    Yahoo!から新しいプラットフォームサービス「Yahoo! BrowserPlus」がリリースされた。リリースといっても限定されたサービスとしてのリリースだ。今のところYahoo!とその関連のサイトでのみ利用できるように制限がかけられている。

    BrowserPlusはWebブラウザとデスクトップをシームレスに統合するためのプラットフォーム。今回限定公開されたプラットフォームではデスクトップとWebブラウザ間のドラッグ&ドロップ、クロッピング/回転/フィルタリングといったクライアントサイドでの画像操作、デスクトップノティフィケーションといった機能が提供されている。開発者はJavaScriptライブラリを使って同プラットフォームの機能を活用できる。BrowserPlusの大きな特徴はアップデートとオンザフライでのサービスの追加にあると説明されている。Webブラウザを再起動する必要なくサービスの追加やアップデートが可能だ。

    気になるのはなぜ限定公開かということだ。BrowserPlusの開発は小規模チームによって1年間にわたって取り組まれてきた。同プラットフォームを公にするにあたってはユーザからのフィードバックを得て改善に取り組むことが欠かせないとされているが、セキュリティの関係上一気に公開するわけにもいかないというのがその理由のようだ。そのバランスを考えた上でYahoo!のサイトでのみ使えるという限定公開というわけだ。ユーザからのフィードバックを得て改善を実施し、またセキュリティ的に問題がないと確認された段階でさらにどのサイトでも使えるように公開されるとしている。

    Webアプリケーションが重要性を増すにつれて、Webとデスクトップの融合を進めようという取り組みが進められている。WebブラウザであればWebアプリケーションをデスクトップアプリケーションのように扱うためのPrism、統合ウィンドウ環境であればWebとシームレスに統合するGnomeのオンラインデスクトップなどがある。BrowserPlusもそうした取り組みのひとつとなる。現状ではLinux/FreeBSD版は提供されておらずバイナリ提供のみだ。今後どの程度普及するようになるかは不透明だが、セキュリティ上の安全性が確保できるのであれば対応する価値のあるプラットフォームになるかもしれない。今後の正式リリースに注目しておきたい。

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