損保ジャパン、2008年度以降の金融保証保険の新規引受けを停止

    松谷明子  [2008/05/29]

    損害保険ジャパンはこのほど、2008年度以降における金融保証保険の新規引受けを停止することを明らかにした。

    金融保証保険とは、証券化商品を含む債券などの元利払いを投資家に保証するもの。種類としては、CDO(社債などの資産を担保として発行する資産担保証券)や、RMBS(住宅ローンを担保として発行される証券)などが挙げられる。

    今回の決定を出した理由として同社広報担当は、「米国サブプライムローン問題を契機として、金融保証保険の事業環境は大きく変化しています。引受け体制の再構築は、現状を考えるとリスクリターン上見合わないと判断し、2008年度以降の新規引受けを停止することといたしました。すでに引き受けている案件からの保険料収入は、引き続き見込めるため、『撤退』ではなく『新規引受け停止』が適切な表現と考えております」と語る。2007年度は、金融保証保険においてサブプライムローン関連で300億円損失を計上しており、今後の回復は見込みにくいと考えられる。

    サブプライムローンとは、米国で利用されている比較的信用度の低い人向けのローンのこと。審査基準は低いが、金利は通常のものと比べ高いものとなっている。2006年から2007年にかけて、今まで伸びてきた米国住宅価格の上昇が止まって急激に下落に転じたことで、対応しきれず住宅ローンの返済が焦げ付きになるケースが増えてきた。このことにより金融機関などに大損が出てしまい、結果外国人投資家により日本株を含め、ドルに関連した株が大量に売られ、世界的な市場の暴落へとつながった。これが、いわゆる"サブプライムローン問題"といわれる背景だ。

    顧客の影響については、「これからの新規引受け停止のみを決定しているので、特に現契約者への影響はないと思います」(同社広報担当)としており、現段階での余波はほとんどないと判断した。今後の証券化保証の保証残高は、約8,300億円が約10年間で1,000億円程度まで減少する見込みとなっている。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        2012年2月11日の運勢

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン