出版100周年記念企画「赤毛のアン展~モンゴメリが愛したプリンス・エドワード島」が6月10日より、日本橋三越本店(東京都中央区)を皮切りに全国を巡回する。「少女時代のあの気持ちをもう一度」をテーマに全ての女性に捧ぐ展示会として、「赤毛のアン」誕生エピソードの紹介からアンの部屋の再現まで、アンの世界を満喫できる構成となっている。

展示会ではカナダ・プリンス・エドワード島の四季折々の表情も写真で紹介される。アンが過ごしたヴィクトリア時代の様子がわかる当時の生活用具や写真なども合わせて展示する

物語「アンの愛情」に登場する陶器製の犬「マゴグ」は実はモンゴメリ家に実際あった置物だった。アンファンの中では人気の高い隠れ名キャラクター

今や世界中で読まれている物語「赤毛のアン」は1908年、作者ルーシー・モード・モンゴメリが生まれ育ったカナダのプリンス・エドワード島を舞台に自立する女性の象徴として描かれ誕生した。主人公アンの奔放で活発な性格、豊かな表現力を持った言葉、アンの過ごす「アヴォンリー」の美しい風景は読者の心を瞬く間に魅了した。2008年は「赤毛のアン」出版から100年目に当たるため、様々な催しが開かれている。

ストーリーの中には、実際にモンゴメリ家にあったものやプリンス・エドワード島の風景が登場する。それらの貴重な資料が同展へ来日。日本国内からも翻訳家村岡花子により戦時下において日本の子供たちの心を癒そうと翻訳された「赤毛のアン」の原稿や初版本などが集まる。実寸大に再現されたアンの部屋や、カナダのステージで実際に使われたミュージカル「赤毛のアン」の衣装の展示なども見所だ。

地域 会場名 開催期間
東京 日本橋三越本店 6月10日~6月22日
名古屋 ジェイアール名古屋タカシマヤ 7月17日~7月28日
広島 福屋八丁堀本店 8月21日~9月2日
※以降、福岡、札幌、大阪など全国10~12会場を巡回予定

作品紹介

作者モンゴメリの直筆原稿
Confederation Centre of the Arts

モンゴメリゆかりの品である食器

モンゴメリゆかりの品である果物皿

モンゴメリゆかりの品であるバラのティーカップ