沖電気工業(OKI)は28日、同社の半導体事業を会社分割により分社し、新たに「OKIセミコンダクタ」を設立することを決定したと発表した。設立は2008年10月1日を予定している。

OKIの半導体事業は、低消費電力技術や高耐圧技術、ミクスドシグナル技術、小型実装技術などを特長とし、通信用LSI、車載用LSI、ディスプレイドライバLSIといったロジックLSIのほか、P2ROMや光コンポーネントなどの開発、製造、販売を行ってきた。

新会社は、宮崎沖電気や宮城沖電気などの半導体事業に関連する国内外のOKIの子会社すべてを自社の子会社とする予定。社長にはOKIの半導体事業グループチェアマンの北林宥憲氏が就任する。

また、新会社は設立に併せて、その発行済み株式の95%相当をロームに譲渡することで基本合意に達したことも発表された。今後、6月27日に行われるOKIの会社分割承認に係る株主総会決議を経て正式な調印が行われる予定。また、株式の譲渡に伴い新会社はロームの関連会社となるが、OKIセミコンダクタの社名は残される見込みだ。

なお、新会社の従業員は連結で6,000名程度を見込んでいるが、これらの従業員はいずれもOKIセミコンダクタへの転籍となる。