WinとMacの正式サポートも近い「KDE 4.1」β版が公開

KDEプロジェクトは27日、統合デスクトップ環境K Desktop Environment (KDE) の次期バージョン「KDE 4.1」のβ第1版を公開した。バイナリパッケージは、Fedoraなど各種Linuxディストリビューション向けのほか、WindowsとMac OS X向けが「KDE TechBase」で公開されている。

今回のリリースは、2008年7月の正式公開が予定されているKDE 4.1のβ版。KDE 4.0では収録が見送られていたPIMツール「Kontact」や、軽量マルチメディア再生ソフト「Dragon Player」など、新しいアプリケーションが追加されている。

KDE 4.0で新たに採用されたデスクトップシェル「Plasma」も強化。パネルのリサイズが可能になったほか、アプリケーションの起動に用いるラウンチャー「KickOff」は最適化が行われ応答性が向上、外観もリファインされた。

現時点ではテクノロジープレビューという扱いだが、Windows版とMac OS X版のバイナリパッケージの提供も開始された。KDEプロジェクトでは、マルチプラットフォーム対応を進めるという立場から、KDE 4.1のリリースにあわせ両プラットフォームを正式サポートする意向を表明していた。KDE 4.x系では、ハードウェア抽象化レイヤーの「Solid」とマルチメディアAPIの「Phonon」、検索用フレームワーク「Strigi」の実装が目標に定められている。