動画投稿サイト「YouTube」は20日、音楽著作権の管理楽曲数で国内2位のイーライセンスと、同社が管理する楽曲の使用についての包括利用許諾契約を結んだと発表した。これにより、イーライセンスが管理する、浜崎あゆみや大塚愛、倖田來未らの楽曲を演奏・録画した映像を、YouTubeに投稿することが可能になる。イーライセンスの管理楽曲は1万7,800曲。

YouTubeは、今年3月に業界第3位のジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)と包括許諾契約を締結しており、今回のイーライセンスとの契約締結により、同サイトへの投稿の際に利用できる楽曲数がさらに増えることになる。

また、レコード会社やレーベルが必要な権利処理を行った上で、イーライセンスの管理楽曲のプロモーション・ビデオをYouTube上で展開することなども可能となる。

一方、日本最大の約720万曲の楽曲を管理する日本音楽著作権協会(JASRAC)とYouTubeは、まだ同様の契約を結んでおらず、協議中だ。

これに関し、14日に行われたJASRACの記者会見で常務理事の菅原瑞夫氏は、「過去に投稿された違法映像に対するYouTube側の対応を待っている段階であり、できれば今年中には契約の妥結を目指したい」と話しており、今後の協議の行方が注目される。