マイクロソフト、VMwareも管理可能なSystem Centerを発表

    エースラッシュ  [2008/05/13]

    マイクロソフトは、「企業のIT基盤運用管理製品群 Microsoft System Centerおよび仮想化戦略の展開に関する記者説明会」として、報道関係者を対象に仮想化戦略についての説明会を行った。

    Dynamic ITの実現は大きく3つの構成に

    マイクロソフト サーバープラットフォームビジネス本部 マネジメント&セキュリティ製品部マネージャ 藤本浩司氏

    同社が提唱している「Dynamic ITの実現」について、サーバープラットフォームビジネス本部 マネジメント&セキュリティ製品部マネージャである藤本浩司氏は「従来はサーバの仮想化の中でアプリケーションも一緒に配信するようなトーンで説明していたが、さまざまな検証をした結果、サーバにOSやアプリケーションをすべて含めた形で配信するのは負荷等の面で問題があることがわかった。そのため、サーバとアプリケーションという形で大きく2つに分けて考えることが、新しいマイクロソフトの戦略となった。これにモデル化を加えた3つの構成でDynamic ITを実現したい」と語った。

    「Virtual Machine Manager 2008」はVMwareの管理と移行にも対応

    Dynamic ITの管理ツール群である「System Center」には、7つの製品が含まれている。Windowsの構成管理を実現する「Configuration Manager」、バックアップと保護を担当する「Data Protection Manager」、MOM2005の後継製品である監視サーバ「Operation Manager」、仮装マシンの管理等を行う「Virtual Machine Manager」、Exchange Server 2007展開時のサイジングを支援する「Capacity Planner」、Windows Mobileデバイスの集中管理を行う「Mobile Device Manager」、ITサービス管理の効率化と自動化を実現する「Service Manager」だ。このうち、説明会では特に「Virtual Machine Manager」、「Operation Manager」が紹介された。

    System Center製品群ラインアップ

    2008年夏の出荷が予定されている「Virtual Machine Manager 2008」は、Hyper-Vをサポートするほか、VMwareのESX Serverにも対応するのが特徴だ。

    ESX Serverに対応したことで、すでにVMwareでの仮想化を導入している場合、そのサーバを直接管理対象とすることができる。また、ESX Serverからファイル変換を行っての移行も可能になる。

    また「Operation Manager 2007」と組み合わせて「Performance and Resource Optimization(PRO)」が新たに提供される。これによって、物理サーバと仮想サーバのすべてを管理できる環境が整うという。 「ESX Serverを管理するバーチャルセンターの機能を全てカバーするのはもちろん、Operation Managerと組み合わせて利用するなど、より広いポートフォリオをカバーする。価格も1/3となる」と、藤本氏は「System Center Virtual Machine Manager 2008」でESX Serverを管理することの魅力を語った。

    Linux等との接続・管理もマイクロソフト製に

    「Operation Manager」については、2009年下半期に新たなコネクタの提供を予定しているという。提供予定のコネクタは、「IBM Tivoli Enterprise Console」、「HP OpenView Operations for UNIX/for Windows」、「BMC Remedy ARS」など。これらのコネクタをマイクロソフト自身が提供するというのが特徴となる。

    Operations Manager 2007 Connector

    また、Linux等の異種プラットフォームの管理を実現する「Cross Platform Extensions」を2009年下半期に提供、さらにLinux等の上で動作するアプリケーションの管理にも今後対応したいと発表した。

    「Cross Platform Extensions」

    仮想環境のセキュリティ等もカバー

    このほか、関連するソリューションの紹介もいくつか行われた。まず、仮想環境のセキュリティに関するものとして、2008年夏に出荷が予定されている「Forefront Client Security SP1」が挙げられた。Hyper-Vに対応し、Hyper-V上のペアレントOSと仮想OSの双方をカバーするセキュリティソフトとなる。「Hyper-V上でのデファクトのセキュリティソフトウェアとしてプッシュしていきたい」と藤本氏は語る。

    「Forefront Client Security SP1」

    また、仮想OSの展開と管理の一元化を実現するものとして「Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance」も紹介。これはSoftware Assuranceで提供される「Microsoft Desktop Optimization Pack」に含まれるものとして、2008年末から2009年初頭のリリースが予定されている。

    「Microsoft Desktop Optimization Pack for Software Assurance」

    マイクロソフトの企業向け運用管理戦略

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