Samsung電子とLG電子が、2008年第1四半期の実績を発表した。
Samsung電子の売上額は17兆1,100ウォン(約1兆8,004億6,410万円)、営業利益は2兆1,500億ウォンだ(約2,262億4,180万円)った。売上額は前期比2%減だが、前年同期比では19%増となる。営業利益は前期比21%、前年同期比82%もの増となった。
好調の要因としてSamsung電子では上昇したレートの影響、さらに季節的な要因でマーケティング費用が前期比3,000億ウォン(約315億6,860万円)程度減少したことを挙げている。
Samsung電子では事業部門を、半導体、LCD、通信、デジタルメディア、家電に分けている。このうちとくに好調だったのはLCDおよび通信部門だ。
LCD部門では売上額4兆3,400億ウォン(約4,566億9,270万円)、営業利益1兆100億ウォン(約1,062億8,100万円)を記録している。営業利益は前期比10%、全円同期比1,278%も上昇していることになる。
第1四半期には、46インチ以上のテレビパネルが100万台以上売れるなど、販売が順調だったことが好調の要因。これに加えレート上昇の影響や、「パネル価格の下落幅が予想より低かった」(Samsung電子)ことが、好調に拍車をかけたようだ。
同社では今後、46インチ以上の大型パネル市場をいっそう拡大していきたいとしている。
情報通信部門の売上額は5兆5,500億ウォン(約5,840億1,960万円)、営業利益は9,200億ウォン(約968億1,040万円)となった。営業利益は前期比57%、前年同期比53%と、大きく実績が上昇している。携帯電話の販売量は、前期とそれほど大きく変わらない4,630万台を記録している。
この分野でもレート上昇が利益増大に寄与しているわけだが、それ以外にも原価節約のための努力が実ったことも、同社では挙げている。さらに競合他社の不振により、グローバルシェア2位の座は確固たるものになっているようだ。今後はプレミアムモデルの販売や、新興市場の戦略的なモデル強化などで、製品の多様化を図りたい考えだ。
一方、不振だったのは半導体部門だ。
売上額は4兆3,900億ウォン(約4,619億5,420万円)、営業利益は1,900億ウォン(約199億9,340万円)。売上額は前期比11%、前年同期比2%減少しているほか、営業利益は前期比55%、前年同期比64%減となった。
実績を大きく下げてしまったのは結局、半導体の価格下落が原因となっているようだ。DRAMは「季節的に閑散期のため」(Samsung電子)PC用の需要が低調だったほか、高容量製品の比重拡大などで供給過多に。第1四半期における価格は、前期比20%以上下落したという。またNANDフラッシュでは、USBや音楽プレーヤーなどの需要が不振で供給過多の状態に陥ってしまった。
第2四半期も「持続した閑散期であるため」(Samsung電子)、大きく実績を改善するのは難しいだろうと、同社では予測している。
今回の実績についてSamsung電子では「レート上昇と一部競合他社の不振など、外部的要因とともに、競争力強化のための努力がある程度結実し、それなりに堅調な実績を達成できた」と評価している。
Samsung電子では、今回の実績が外部的な要因による好転が多かったことや、今後世界的な景気萎縮が予測されることなどから、必ずしも楽観視はしていないようだ。しかし設備投資や技術開発などは積極的に行っていく予定で、不況の中を勝ち抜ける競争力をつけたい考えだ。
LG電子の売上額は、11兆2,180億ウォン(約1兆1,804億5,610万円)、営業利益は6,053億ウォン(約636億9,490万円)だ。LG電子によると、四半期別としては「史上最大の売上額と営業利益」ということだ。
LG電子には、家電などを担当する「Digital Appliance」、PCなどを担当する「Digital Media」、ディスプレイ担当の「Digital Display」、モバイル担当の「Mobile Communications」の4部門がある。このうち好調を牽引したのは、Mobile Communicationsだった。
同部門の売上額は3兆3,265億ウォン(約3,496億7,930万円)、営業利益は4,442億ウォン(約466億9,390万円)。いずれも過去最高値を記録している。
携帯電話は全世界で2,440万台を販売。これは前期より3%増加した数だ。とくに韓国市場および新興市場で販売量が増えている。さらに500万画素のカメラ付き携帯「Viewty」など、ハイスペックなモデルが好調だったこと、W-CDMA携帯の販売量が前期比18%増加するといった点が、売上額などの過去最高記録に貢献した。LG電子では第2四半期も、新興市場を中心とした成長を予測している。
またDigital Display部門は、売上額3兆6,366億ウォン(約3,822億7,689万円)、営業利益8億ウォン(約8,400万円)で、6四半期ぶりに黒字を達成した。
テレビセット事業の黒字が持続していることと、PDPモジュールの赤字幅が縮小したことがその要因。同社では「フラットテレビの需要が拡大するため、この黒字は維持することができるだろう」と自信を持つ。
LG電子では第2四半期について「携帯電話とフラットテレビの需要が増え、売り上げも15%以上増加するだろう」と展望する。また夏季に突入することでエアコン需要が増し、売り上げに貢献することにも期待を寄せている。
Samsung電子、LG電子、揃って好調だった第1四半期。とくに携帯電話事業は両社とも好調で、グローバル市場における存在感がますます大きくなることが予想される。しかし今後の展望に関しては、若干温度差があるようだ。どちらの展望が正しいのかは、第2四半期である今、試されている。
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