松下電器産業は4月24日、軽量・長時間駆動・頑丈で人気のモバイルノートPC「Let'snote」のラインアップを一新した。5月中旬より順次発売予定となっている。さらに、直販サイトモデルではワイヤレスWAN搭載機やフラッシュメモリドライブ搭載機が登場している。

バッテリー駆動時間やHDDがアップ

今回登場したのは、10.4インチディスプレイ(XGA)を持つコンパクトモデル「R7」、12.1インチディスプレイ(XGA)を持つ高性能モデル「T7」、12.1インチディスプレイ(XGA)搭載のオールインワン「W7」、14.1インチの大画面ディスプレイ(SXGA+)を持つハイエンドモデル「Y7」の4モデル。店頭予想価格は、「R7」が20万円前後、「T7」が22万円前後、「W7」が25万円前後、「Y7」が27万円前後(各モデルでOffice搭載だとプラス3万円前後)。

左から「Y7」「W7」「T7」「R7」

全モデルでWindows Vista Business with SP1をプリインストールしているが、Windows XPダウングレード用DVDを付属している。前モデルと比べて、基本性能は「R7」「T7]「W7」「Y7」の標準モデルがハードディスクを80GBから120GBへ、「R7」「T7]「W7」のWeb限定ハイスペックモデルが160GBから250GBへスペックアップ。「T7」「W7」は省電力コントロール力の改善でバッテリー駆動時間を1時間アップし11時間に、「Y7」は、CPUをCore2 Duo プロセッサーL7700(1.8GHz)からCore2 Duo プロセッサーL7800(2.0GHz)へと強化した。

このほかの主な仕様は、CPUは「R7」「T7」「W7」がCore2 Duo プロセッサーU7600(1.2GHz)、メモリーは全モデルで1GB(最大2GB)、質量は「R7」が約0.940kg、「T7」が約1.179kg、「W7」が約1.249kg、「Y7」が約1.510kg、バッテリー駆動時間は「R7」が約7.5時間、「Y7」が約8時間。光学ドライブは「R7」「T7]が非搭載で、「W7」「Y7」がスーパーマルチドライブを持つ。また全モデルが1000BASE-Tに対応し、ミニポートリプリケーター付き。Office Personal 2007 with PowerPointもオプションで用意されている。  

マイレッツ倶楽部限定モデル

同社が運営する直販サイト「マイレッツ倶楽部」の限定モデルとして、「W7」のワイヤレスWANモデル(5月末発売予定)、「W7」と「R7」にプレミアムモデル(「W7」が5月末、「R7」が5月中旬発売予定)が登場。

「W7」のワイヤレスWANモデルは、FOMAカードを挿すだけで、FOMA HIGH-SPEEDに接続可能になる。これにより受信最大3.6Mbps、送信最大384kbpsで高速パケット通信が可能。NTTドコモの定額データプラン接続ソフトがプリインストールされているため、4200円~10500円(2年間の継続契約をすると8月31日までは期間限定値引きで最大6720円まで)の定額通信に対応する。手続きは、「W7」からオンラインでNTTドコモの回線に申し込みをすれば、後日FOMAカードが送られてくる。もちろん、このモデルにもWindows XPダウングレード用DVDを付属。Windows XPへダウングレードしても、FOMA HIGH-SPEEDが利用できる。

「W7」「R7」のプレミアムモデルはハードディスクを320GBへアップ。ボディカラーにジェットブラックとカラー天板3色を採用し、盗難付3年特別保証とクリニックプレミアムサービスが付く。「R7」にはハードディスクの替わりにフラッシュメモリーを32GB搭載したモデルを用意。しかもフラッシュメモリーにMLCでなく高価だが信頼性の高いSLCを採用している。ハードディスクを搭載したモデルと比較して、システム総合パフォーマンスが20%高速に、ドライブのパフォーマンスが3.3倍アップ。しかも、質量は約0.94kgから約0.91kgと軽量になり、駆動時間は約7時間から約8時間に向上する。

このほかの主な仕様は、「R7」「W7」ともCore2 DuoプロセッサーU7700(1.33GHz)と1GBのメモリーを搭載。ハードディスクモデルはインテル・ターボメモリーを備え、バッテリー駆動時間が「W7」が10時間、「R7」が約7時間、質量は「W7」が1.255kg、「R7」が0.94kg。  価格は「W7」のワイヤレスモデルが28万4000円、プレミアムモデルが30万8000円、「R7」のプレミアムモデルでハードディスクタイプが25万8000円、フラッシュメモリータイプが29万9000円。

いつまでも愛機を使い続けられるサービス

レッツノートの新サービスとしてPC有償フレッシュサービスを開始。バッテリー、ハードディスク、ACアダプターのチェック、一般ハードチェック動作確認、内部・外部清掃、キーボードを3360円で行ってくれる。5250円のプラス1メニューならパームレストなどの部分を含むトップケースを、1万500円のプラス2メニューならさらにボトムケースをチェックしてくれる。対象モデルは品番の末尾がRモデルかPモデル。発売から3年以上たったモデルで、1週間ほどの預かり期間が必要。