「WN-G54/R4-M」

アイ・オー・データ機器は、Mac OS X 10.5 LeopardやiPod touchでも簡単に無線LANに接続できるIEEE802.11b/g対応無線LANルーター「WN-G54/R4-M」を発表した。本体の仕様は2007年8月に発売された「WN-G54/R4」とほぼ同じだが、自動設定機能が「クイックセットアップ」から上位バージョンにグレードアップしている。Windowsでも利用可能で、価格は8,400円。4月末より出荷される予定だ。

本体のボタンを押すだけで簡単に無線LANの初期設定が行なえる自動設定機能「クイックセットアップ+」を搭載。設定ソフトはこれまではWindowsのみに対応していたが、本製品からMac OS X Leopardにも対応した。これにより、Mac OS Xでも手軽に無線LANの暗号化と設定が行なえるようになる。また、iPod touchや無線LAN機能搭載のゲーム機なら、本体のボタンを押してから接続先を検索するだけで接続設定が可能だ。

さらに、インターネット環境に応じて接続設定を自動的に切り替える「クイックスタート」機能や、使用中のモデムにルーター機能が搭載されているかどうかを調べ、自動的に最適な設定を行なう「オートブリッジ」機能を搭載。無線LANセキュリティはWEP(128bit)、WPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES)の3種類に対応。接続機器に応じて独立した2種のセキュリティを同時に利用する「ダブルワイヤレス」機能を搭載していて、パソコン用に高度なセキュリティを使用しながら、同時にiPod touch用に簡易セキュリティを使用することもできる。また、LANケーブル接続でイーサネットコンバータタイプの無線LAN子機を簡単に増設できる「クイックコピー」機能や、混雑の少ないチャンネルに自動的に設定してスループット低下を避ける「自動チャンネル設定」にも対応している。

本体サイズは153(W)×111(D)×28(H)mm 、重量は約270g。インタフェースには、WANポート×1、LANポート×3、IPv6ポート×1が用意されている。IPv6ポートは初期出荷時にLANポートとして動作するが、設定変更によりIPv6ポートとして利用可能だ。アンテナ方式はダイポールアンテナ方式で、使用チャンネルは1~13。IPアドレス自動取得、PPPoE認証(2セッション)、IPアドレス固定が行なえる。対応プロトコルは、TCP/IP、AppleTalk。

(井上達矢 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)