米Appleが出願した「Portable Electronic Device for Instant Messaging」という特許が話題になっている。タッチスクリーンを持つ携帯機器で、ユーザーが交互にメッセージを送信し合い、必要に応じて画面をスクロールして会話内容を確認する手法が記されている。ちょうどAppleのiChatや他社のIMサービスに当たるものだ。すでにAppleはiPhone向けのSMSアプリケーションで同種の機能を提供しているが、特許申請によってSMS以外のIMサポートやiPod touchのようなiPhone以外のデバイスに同機能が拡大する可能性が指摘されている。

当該の特許申請内容は米特許商標庁(USPTO)のページで確認できる。申請日は2007年8月30日で、3月に登録された。概要にはGUIの表示や操作方法についての説明があり、使用するアプリケーションを特定するものではないようだ。現在市場に出回っているIMアプリケーション一般をカバーできる内容だと思われる。

同件を報じた複数のオンラインメディアは、3月にAppleがiPhone SDKの発表を行った際に、AOLが同社のIMサービスであるAIMアプリケーションのデモを行ったことを紹介している。iPhone SDKの登場で、IMアプリケーションの登場も期待されているが、iPhone SDKでは動かせるユーザーアプリケーションが1つに制限されているため、IMアプリケーションをバックグラウンドで動作させられない。Apple自身がiPhoneにSMS以外のIM機能を実装することで、こうした問題が解決される。