openSUSE開発チームは欧州時間の18日、LinuxディストリビューションopenSUSEの次期リリース「openSUSE 11.0」のβ第1版を公開した。対応プラットフォームはIntel i386とx86_64、PowerPCの3種。すべてのパッケージを収録したDVD-ROM版のほか、標準のデスクトップ環境 (Gnome / KDE) が異なるライブCD版が提供される。

openSUSE 11.0 β1では、Linuxカーネルにv2.6.25-rc9を採用。インストーラおよびライブCDへの書き込み方法の改良により、ハードディスクへのインストールは最短で24分、従来の方法に比べ60%以上短い時間で完了させることが可能という。

収録パッケージも見直され、デスクトップ環境にはKDE 3.5.9 / 4.0.3およびGNOME 2.22.1、仮想化システム「Xen 3.2.1 RC1」、セキュリティシステム「AppArmor 2.3」、パッケージの依存関係をチェックするライブラリ「libzypp 3.12.1」など、最新のものに更新されている。

今後openSUSE開発チームでは、5月2日にβ第2版、5月13日にβ第3版のリリースを予定。その後5月末にRC1を公開したあと、6月中旬にopenSUSE 11.0として正式リリースすることを予定している。