高画質映画館、便利な検索機能…進化する韓国動画サイト

    佐々木朋美  [2008/04/15]

    一時は「UCC(User Created Contents:ユーザーが直接作成し投稿する動画などのコンテンツ)」ブームで、UCCおよび動画配信サイトが次々と登場していた韓国。しかしインターネットでの動画鑑賞がすっかり定着し、UCCもブームでなくなった今、各Webサイトではユーザーをより満足させられるよう、サービス強化に乗り出している。

    韓国最大手のUCC投稿サイトの1つである「Pandora.TV」は、4月上旬から韓国語だけでなく、日本語/中国語/英語でも利用できる4カ国語対応となった。またOSもMicrosoft Windowsのほかに、LinuxやMac OSに対応したほか、ブラウザもMicrosoft Internet Explorer以外にFirefox、Safariで利用できるようになり、より多くのユーザーが見られるようになっている。

    そんなPandora.TVは15日、2つのプレミアム映画サービスをオープンしたと発表した。

    オープンしたのは「Cinero」「Cinewelcome」の2サイト。ここではいずれも解像度1280x720ドット、2Mbpsで配信されるHD映像を、16:9の幅広い画面で無料鑑賞できる。映画数は現在のところ数えるほどしかないが、今後は「毎日最新映画が1編ずつアップデートされていき、計500編以上のHD映画が上映される予定」(Pandora.TV)であるという。

    Pandora.TVではこのサービスで、今後は「独立映画や韓国未公開作などをはじめ、国内外の映画予告編やミュージックビデオ、ゲーム動画などの多様なHD映像コンテンツを確保しPanbora.TVのグローバルサービスを通じた文化コンテンツ交流をリードしたい」(Pandora.TV)と述べている。

    これまで動画サイトでは、画質よりどれほど動画数が多かいかが評価基準になりがちだった。しかし多くのユーザーがインターネット動画を当たり前に見るようになった今、Pandora.TVは量一辺倒の姿勢から質重視へ転換しようとしている姿が見える。

    一方、インターネット動画配信サービス「GOM.TV」を運営しているgretechは、16日から「映像整列」を始めとした検索サービス強化すると発表した。映像整列は10万点以上あるという同サイトの映像を、より手軽に視聴できるように整理し表示してくれるサービスだ。

    たとえば漠然とアクション映画が見たいと思った場合、GOM.TVの映像整列なら、映画名を入力して探さずとも希望のジャンルの映画を探し出すことができる。具体的には、「映画」「最新」「アクション」「長編」というように、画面上で順にジャンルを選択し範囲を絞っていけば、選択するごとにその範囲内でのGOM.TV側が推奨する映画が提示されてくる。名前を覚えきれない外国映画などを、ジャンルで絞って検索する場合などにも重宝しそうだ。

    またキーワード検索も、単語をスペースで区切って検索するだけでなく、文章で検索できるようにすることで、より具体的な検索を可能としている。おすすめ検索語の紹介やリアルタイム検索語ランキングサービスも行う。これによりユーザーが今人気の動画を一目で把握できるだけでなく、人気動画について意見を交換できる場も用意するなどして、ユーザーの参加を促す機能を追加している。

    GOM.TVはUCCを投稿するのではなく、あくまで映像を配信するWebサイトなので、Pandora.TVのような投稿サイトに比べればユーザーが受身になりがちである。そこでよりユーザーが参加できる機会を増やして利用頻度を高めていきたい考えのようだ。

    インターネットで動画を見るのが当たり前になっているからこそ、画質を高めたり、参加を促すといった差別化されたサービスが大事になってくる。Pandora.TVやGOM.TVの進化は、まだまだ始まりに過ぎない。

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