韓国情報通信技術協会(TTA)は「世界で初めて(WiMAX Forumによる)Mobile MiMAXの国際公認認証試験を完了した」と発表した。この公認認証試験は2008年1月から、約3カ月間行われてきた。試験遂行を担当したのは、WiMAX Forum指定の認証試験機関である米AT4 WirelessとTTAだ。
今回は世界の4メーカーから寄せられた「1A プロファイル(2.3GHz帯域対応など)」に対応する基地局や端末といった8種の製品について国際公認認証のための試験が行われた。認証を受けるまでには、RF適合性、プロトコル適合性、他社製品との相互運用性といった項目を満たしていることが求められるほか、3段階の試験が行われこれを通過する必要がある。
その結果、8製品すべてがWiMAX Forumの認証要求事項を満足するとして試験を通過したという。8つの製品のうち4つは、Samsung ElectronicsとPOSDATAという韓国の2社による製品だ。
Samsungの製品は、現在Korea Telecom(KT)のWiBroサービスで使われているMobile WiMAX Wave-1の基地局と、自社開発したモデムチップセットを使用したPCカード型のモデムだ。一方POSDATAの製品は基地局および、KTのWiBroサービスのために提供されているUSB型モデムだ。
今回自社製品が国際的な認証を受けた結果については、両社とも「韓国国内だけでなく海外市場の開拓にも一助になる」と期待を寄せている。
韓国では通信会社のKTと、携帯電話会社のSK Telecomが2006年からサービスを開始しているWiBroだが、2007年末時点の加入者は10万人を超えた程度と、必ずしも急速に加入者が増えているわけではないのが現状だ。魅力的な端末や加入者の拡大は、韓国の通信会社やメーカーにとって大事な課題ではあるが、これにも増して重要な使命となっているのが、韓国市場よりも大きな海外市場の開拓だ。とくにこれはメーカーにとって重要性の高い課題といえる。
Samsungは米Sprint Nextelと提携し、ワシントンやニューヨークなど米国東部の6都市でMobile WiMAXネットワークを展開している。また日本のUQコミュニケーションズに対しても、Mobile WiMAX装備を供給することとなっている。POSDATAでもシステム装備やUSBモデムだけでなく、ゲーム端末なども開発済みで、アジアや南米などを中心に装備を供給中だ。
一方のTTAでは今回の試験を機に「(TTAを)世界的なWiMAXの試験所として構築していきたい」と述べており、既存のRF/プロトコル試験装備以外に、相互運用性の試験のためのテストベッドを構築する予定だ。
こうして韓国の企業や機関による国際的な活動に弾みがついたという意味でも、今回のMobile WiMAXの国際公認認証試験が与えた影響は大きいと言える。
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