ハリウッドの黄金時代を支えた俳優、チャールトン・ヘストンが5日、ビバリーヒルズの自宅で亡くなった。84歳だった。死因は明らかにされていないが、長年連れ添った妻のリディアに看取られての穏やかな最期だったという。

ヘストンは『虐殺の街』(1950)でスクリーンデビュー、『十戒』(1956)で主役のモーゼを演じ、『ベン・ハー』(1959)でアカデミー主演男優賞を受賞。その後も『猿の惑星』(1968)や『トゥルーライズ』(1994)など、多くの大作に出演しハリウッド隆盛の一端を担った。SAG(Screen Actors Guild:映画俳優協会)の会長も務めていた。

また、全米ライフル協会の会長としても知られ、マイケル・ムーアがコロンバイン高校銃乱射事件に焦点を当てたドキュメンタリー映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』では突撃取材に応じ、銃を擁護する発言で話題と批判を呼んだ。

しかし、2002年にビデオメッセージで自身がアルツハイマー病に冒されていることを告白、公の場に姿を見せなくなっていた。