日本SGIは、独立行政法人 防災科学技術研究所(NIED)から「SGI Altix 4700」を中核とするスーパーコンピュータシステムを受注したと発表した、7月の本格稼働を目指す。

NIEDでは地震、火山、水・土砂などの各種自然現象について、災害発生時の膨大な観測データを加工し、その結果をもとにシミュレーションによる高精度な災害情報を発信しているが、計算機需要の増大や処理形態の多様化に対応し、現行のスーパーコンピュータを大幅に強化するため、新システムを導入する。

新システムの中核となる並列計算機は、インテルItaniumプロセッサ合計2048コアと、合計4TBの共有メモリを搭載したSGI Altix 4700サーバで、理論計算性能は13.59TFLOPSになるという。また、1.5PB(ペタバイト:1PB=1024TB)の大容量の磁気ディスク装置などで構成され、全てファイバーチャネルで接続される。

新スーパーコンピュータは、NUMAアーキテクチャ採用による大容量の共用メモリが利用でき、現行システムに比べて18倍以上の演算性能を実現するという。