富士通は27日、取締役会を開催し、社長ならびに会長の交代人事を決定した。新社長には経営執行役上席常務の野副州旦氏が、新会長には代表取締役副社長の間塚道義氏がそれぞれ内定した。6月下旬に開催される定時株主総および取締役会を経て正式に就任する予定。
同人事に併せて代表取締役社長である黒川博昭氏は相談役に、代表取締役会長の秋草直之氏は取締役相談役にそれぞれ退く。また、4月1日付けで野副氏を経営執行役副社長へと昇格させる人事も併せて発表された。
野副常務は1971年に富士通に入社。海外勤務を経て2001年に政策推進本部長に就任。2005年10月には経営執行役常務 兼 ソリューションビジネスサポートグループ副グループ長 兼 マーケティング本部長 兼ビジネスマネジメント本部長に就任した後、2007年6月に経営執行役上席常務 兼 ソリューションビジネスサポートグループ長 兼 マーケティング本部長へと昇格し、現在に至る。
退任する黒川氏は2003年6月に社長に就任。大規模なリストラを断行するなど、"強い富士通"を復活させるための取り組みを進めてきた。今回の社長交代について、同氏は「これまでワンマンコントロールで経営を行ってきた。しかし今後、さらに成長するためには"強いところをより強くする"政策が必要であり、そのためにはワンマンコントロールによるマネジメント体制ではなく、新しいマネジメント体制が必要だと判断した」と語る。
また、後任の野副氏については「バランスの良い人物。変化に対する柔軟性を備えているほか、海外での経験、SI(System Integrator)ビジネスの建て直しに見る実行力、社内外に豊富な人脈を備えており、マネジメントを変えていくのに最適な人物」(同)と評価する。
一方、会長に就任する間塚氏について黒川氏は"盟友"と評する。「営業を間塚氏が担当し、自分がSIとして顧客のサポートを昔から行ってきた」(同)という仲であり、「富士通は顧客をパートナーとして成長していく、という取り組みを強化していくには、そういった人物に会長に就任してもらうのが一番と判断した」(同)という。
社長に就任する野副氏だが、この人事について「青天の霹靂」ということ以外にないとしながらも、「こういう立場になった以上、黒川体制で築いた"お客様起点"を崩さずにグローバルを意識した体制に広げていきたい」(同)と抱負を語る。
また、富士通の直面している課題としては、「グローバル化」と「単独での営業利益の改善」を挙げた。特にグローバル化については、国内では構造改革の進展により力を蓄え利益を出せる体制になっていながらも、グローバルで通用する商品が少ないことを指摘、こうした状況を打破するためにパートナー企業との連携を強めることで、Win-Winの体制を追求していくとした。
さらに、今後の経営体制については、まだ未定としながらも、"強い会社"を築き上げるために、顧客から見て信頼されるパートナーとはどのような企業であるかを追求していきたいとし、全員が目標を共有できる体制作りを進めていくとした。
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