英CSRは3月26日(英国時間)、オーディオプロセッサとBluetoothを単一のチップに搭載した「MusiCore1」を発表した。音楽機能に特化した携帯電話でこれを採用することで、最大で連続100時間、音楽を再生できるという。今年9月より量産に入る。

「MusiCore1」

「MusiCore1」は、同社独自技術のDSPである「Kalimba 64MIPS」を採用、Bluetoothは最新の「Bluetooth v2.1」をサポートした。ステレオストリーミング用にSBCコーデックへのトランスコードを組み込み、音楽フォーマットはMP3、AAC、AAC+、WMAをサポートする。

携帯電話による音楽機能の搭載が標準になりつつあるが、同チップにより音声処理とオーディオ処理の限界を、消費電力、コスト、スペースの3つの点でクリアできるとしている。

オーディオプロセッサを別に搭載した場合、1台あたり4ドルのコスト増となり、36平方ミリメートルのスペースが必要だが、MusiCore1ではこのスペースが不要、コストにして75%削減できる。消費電力では、通常の携帯電話のCPUでMP3ファイルを再生した場合は80mWだが、MusiCore1では5.25mWという。音楽再生中にホストプロセッサをスリープモードにできるため、典型的なバッテリ(800mAh)を用いた携帯電話の場合で、連続再生時間は最大100時間を実現可能という。