財団法人ソフトピアジャパンは、SOAの開発技術者の人材育成を主目的とした「NPO法人 ドットNET分散開発ソフトピア・センター」を岐阜県大垣市に設立したと発表した。

同NPO法人は、SOAモデル駆動開発に対応する人材育成とソフトウェア生産技術の確立を目的としている。

具体的には、人材育成事業、受託開発事業、研究開発事業の3つを手掛ける。

ドットNET分散開発ソフトピア・センターの開発が推進するプロジェクト

人材育成事業では、SOAコンポーネント設計・開発および反復型アジャイル開発に必要なエンジニアの育成を行う。

受託開発事業では、人材育成事業を支援するOJT用の案件の受託、および卒業生に対する技術研鑽の機会を得るための受託開発を行う。

研究開発事業では、生産技術のための開発支援、品質管理、ビジネス・プロセス定義のための支援ツールの研究、実験、開発を行う。

理事長の横山俊明氏は「岐阜県が1つの発信基地となって、システム開発の流れを変えていきたい」とNPOの狙いを語った。

また理事の戸田孝一郎氏は、大企業が中国やインド、ベトナムなどのオフショア開発を進めるなかで、ソフトウェア業界は何か光るものがないと生き残っていけない。そのためには生産技術力やソフトウェアの品質にこだわり、SOAでコンポーネント化し、反復型の開発をしていく必要がある」と語った。

理事長の横山俊明氏

理事の戸田孝一郎氏

マイクロソフト デベロッパービジネス本部 本部長の市橋暢哉氏

なお、同NPO法人にはマイクロソフトが全面支援している。マイクロソフトは岐阜県とマイクロソフト・イノベーションセンター(MIC)の契約を結んでおり、これに基づいて同NPO法人が教育に必要なプロダクトを提供する。また、未公開のノウハウを含むワールドワイドでの情報提供も行っていくという。

マイクロソフト デベロッパービジネス本部 本部長の市橋暢哉氏は、「ドットNETは、まだゴールに辿り着いたとは思っていない。これからは、デベロッパーやITプロなどソフトウェア開発者の支援に本気で力を入れていく」と語った。