サイトをWebアプリ化する「Prism」(画面はMac OS X版)

Mozilla Labsは7日 (米国時間)、Webアプリケーション登録ツール「Prism 0.9」をリリースした。動作環境はWindowsとLinux、Mac OS X。現時点では英語版のみ提供されている。

今回のリリースでは、Webサイトで使用されているファビコンのほか、任意のイメージをアイコンとして使用する機能を追加。起動されるWebアプリは、独立したプロファイルを使用するようになり、マルチユーザーアカウント下では異なるユーザによる完全な使い分けが実現された。アイコンの登録方法も見直され、Windows版ではクイック起動バーに、Mac OS X版ではDockにアイコンを追加することが可能になった。

今回のリリースにあわせ、Firefox用アドオン「Prism for Firefox 0.2」も公開された。動作環境はFirefox 3.0β1からβ5pre、MozillaのWebサイト「Firefox Add-ons」では、WindowsとLinux、Mac OS X用のアドオンが配布されている。アドオンのインストール後は、対象のWebサイトを表示した状態で[ツール]→[Convert Website to Application]を実行すれば、ショートカット / Webアプリを作成できるようになる。

Prismは、Mozilla Labsが開発を進めるオープンソースのWebアプリケーション実行環境。Webアプリケーションを単独のプロセスとして実行可能にすることで、デスクトップとWebとの統合を図るべく開発が進められている。当初はWebアプリケーションとして機能する特定のWebサイト専用のブラウザだったが、2007年10月のWindows版のプロトタイプに続きLinux版とMac OS X版を追加、今回のFirefox用アドオン提供開始により、動作環境が拡大されている。

Prismの概念図