欧州で立ち上がる"IPTV向け次世代P2Pシステム"開発プロジェクト

末岡洋子  [2008/02/27]

欧州でIPTV向けのP2P技術の開発プロジェクト、P2P-Nextが立ち上がった。英BBCなど21の組織が参加し、今後の4年間で、技術トライアルを通して仕様を策定していく。欧州連合(EU)も1400万ユーロを投資してこれを支援する。

P2P-Nextは、インターネット経由でTVをはじめメディアコンテンツを配信するための標準仕様を策定するプロジェクト。BBC、欧州放送連合(EBU)などの放送団体、コンテンツプロバイダ、それにオランダ・デルフト工科大学、フィンランド国立技術研究所などの学術機関、合わせて21団体・企業が参加している。参加企業の合計出資金額は500万ユーロで、EUの1,400万ユーロと合わせると1,900万ユーロ(約30億円)のプロジェクトとなる。

P2P技術をベースに、オンデマンド、パーソナライズ、ソーシャルな要素を持つネットワークを利用するためのオープンソースシステムを開発する。デルフト大が開発したPythonベースのP2P「Tribler」を土台技術とし、他のユーザーと通信できるコミュニケーション機能などを追加していく。今後、さまざまなデバイスでメディアアプリケーションを動かす大規模な技術トライアルなどを行い、仕様の策定、さらにはVoD(ビデオ・オンデマンド)への組み込みを目指す。

P2P-Nextでは、ユニキャスト、IPマルチキャストなどの方法がある中、PtoPを選んだ理由について、効率、信頼性、低コストなどのメリットを挙げている。

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