米Microsoftは、世界中の大学生や高校生、約10億人を対象に同社の開発ツールやデザインツールを無料で提供する「DreamSpark」を開始した。対象となるツールはWindows向けのソフトウェア開発環境「Visual Studio 2008」、サーバ用のOS「Windows Server 2003」、データベースサーバ「SQL Server 2005」、Webデザインツール「Expression Studio」、ゲーム開発ツール「XNA Game Studio 2.0」など。

DreamSparkを開始するにあたり、同社のBill Gates氏は「多くの学生はLinuxやApache、MySQL、PHPといったオープンソースのソフトウェアを組み合わせてWebサイトを構築するよりも、Microsoftの強力なツールを使いたいと思っているはずだ」と述べる。しかし、これはオープンソースソフトウェアから学生を引き離そうというものではなく、学生にさらなる選択肢を与えて魅力あるコンテンツづくりを支援することが目的だという。

この試みは、まずは米国、イギリス、カナダ、中国、ドイツ、フランス、フィンランド、スペイン、スウェーデン、スイス、ベルギーの11カ国の大学生、約3,500万人を対象にで実施するとのことで、残念ながら日本は含まれていない。しかし今後は順次エリアを広げ、高校生も対象にする予定。