ソーシャルネットワークサービスは友達がある程度いた方がおもしろい。多すぎても煩わしいが、友人登録が一人もいないとかなりつまらない。たとえ、Aというソーシャルネットワークでたくさんの友達を登録していても、新しくBというソーシャルネットワークにトライしたら友達がひとりもいなくてションボリというのは珍しくない。そういった場合のBはとてもつまらないエクスペリエンスを与えることになる。
ソーシャルネットワーク開発者としてはそういった事態はぜひとも避けたい。しかしながら、登録したらまず友達を探しすようにユーザに告知文章を表示するだけが手段ではあるまい。もっと技術的に解決する方法を模索すべきだ。そのひとつが1日(米国時間)に公開された新しいGoogleのサービスSocial Graph APIだ。
Social Graph APIはユーザのソーシャル関係を得るためのAPI。Google検索システムがWeb上の検索データをクロールするように、同APIのベースとなるシステムはWebから情報を収集しユーザアカウントの関係を「友達」「自分」の2つに整理して保持する。APIを使えばJSONデータ構造でソーシャル関係が返ってくるという仕組みだ。ソーシャル関係はWebページに挿入されているXFNやFOAFの指定形式から持ってくる。
同APIを使えば新しいソーシャルネットワークサービスを使う場合でも、Web上の情報、たとえばブログであったり公開されているソーシャルネットワークのプロフィールや友人情報などから友人を探し出し、すでにそのソーシャルネットワークの自分の知り合いがいないかを教える、といった機能が実現できるようになる。言うなればSocial Graph APIはWebを巡回して自動的に知り合いを探してきてくれるAPIということになる。
DataPortabilityなどソーシャルネットワークデータの相互接続性向上を目指した取り組みが進められている。日本でもっとも大きな影響力を持つソーシャルネットワークmixiは今のところ基本的にはクローズドだ。Social Graph APIやDataPortabilityなどの取り組みが進んだ場合、情報が公開されていることがWebサービスとして有利な状況になる可能性がある。その場合、クローズドスタイルのソーシャルネットワークのあり方に影響を与えるかもしれない。
同APIを開発しているのはBrad Fitzpatrick氏。同氏はLiveJournalやMemcached、OpenIDなどの活動で知られている。同氏が公開した説明動画では、Twitterにログインしたが友達がいなくてロンリーだという場合をあげ、Social Graph APIを使ってTwitterにいる友人を探し出してハッピーという例を紹介している。
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