Azingoは1月30日 (米国時間)、Linuxベースの携帯電話向けプラットフォーム「Azingo Mobile」を発表した。携帯電話用Linux OSの普及促進団体「LiMo Foundation」の仕様に準拠したプラットフォームとしては、業界初となる。製品のデモンストレーションは、2月11日から14にかけてバルセロナで開催される「Mobile World Congress」の同社ブースで実施される予定。

Azingo Mobileは、携帯電話を対象とした基本ソフト開発キット。携帯電話の設計から商品化までに必要となるソフトウェアと開発ツール、各種文書やトレーニングツールなど一式が提供される。同梱のアプリケーション群は「Azingo Mobile Entertainment」と「Azingo Mobile Internet」、「Azingo Mobile Productivity」と「Azingo Mobile Communications」の4種に分類され、これらを利用することで携帯電話の迅速な開発が可能になるという。

Azingo (旧Celunite) は、Linuxベースのモバイルプラットフォームを中心に業務展開する米国のベンチャー企業。今回の発表に先立ち、ソフト管理ツールやバグ追跡ツール、電話エミュレーションソフトなど同社が開発したソフトウェアスタックのいくつかは、LiMo Foundationの共通統合環境の構成要素として採用されている。

LiMo Foundationは、MotorolaとNEC、NTTドコモ、パナソニックモバイルコミュニケーションズ、サムスンとVodafoneの6社により2007年1月に設立。既存の業界各種団体との連携を推進するほか、Linuxベース携帯端末市場の細分化を抑制することを目的に活動している。