OpenOffice.org開発チームは米国時間の29日、オープンソースのオフィススイートOpenOffice.orgの次期バージョン対応スナップショット「OpenOffice.org 2.4 (build OOH680_m5)」を開発者向けに公開した。対応プラットフォームはWindowsとLinux、Solaris Sparc / x86、Intelプロセッサ搭載のMac OS X。同チームのWebサイトでは、英語とドイツ語、フランス語と日本語に対応したバイナリパッケージが公開されている。

今回のリリースでは、長期保存を目標としたPDF 1.4ベースのISO認定国際標準規格「PDF/A」に対応、ビルトインのPDFエクスポート機能を利用してPDF/A準拠の文書を作成できるようになった。データベース機能の「Base」では、Microsoft Access 2007で作成したファイル (.accdb) のほか、HSQLDBの編集も可能になった。ワープロ機能の「Writer」は後方検索 / 置換に対応、表計算の「Calc」はシートごとの拡大表示をサポートするなど、多くの新機能が追加されている。

OpenOffice.orgの開発ロードマップによれば、OpenOffice.org 2.4の正式リリースは2008年3月を予定。なお、2008年秋の公開が見込まれる次期メジャーリリース「OpenOffice.org 3.0」から、Mac OS X版の描画方式は従来のX11ベースからAquaベースに移行する予定だが、今回リリースされた開発者向けスナップショット (build OOH680_m5) では、Aqua版が提供されている。

OpenOffice.org 2.4では、PDF/A準拠のPDFが出力できるようになる