松下電器産業は30日、コンパクトデジタルカメラLUMIX(ルミックス)シリーズの新製品として、「DMC-FX35」「DMC-FS3」「DMC-LZ10」「DMC-LS80」を発表した。発売日はFX35が2月22日、その他が2月9日。価格はいずれもオープンだが推定市場価格は、FX35が4万3,000円前後、FS3が3万円前後、LZ10が3万5,000円前後、LS80が2万4,000円前後となっている。また、ホームプリンター「KX-PX30」も2月中旬に発売する。市場推定価格は2万3,000円前後。

LUMIX DMC-FX35 ※グロスゴールド

LUMIXの主力モデル「DMC-FX35」

「DMC-FX35」「DMC-FS3」「DMC-LZ10」に共通する特長としては、同社のフルオート機能(おまかせiA)の進化が挙げられる。従来は光学式手ブレ補正・高感度・動き認識による手ブレ補正に、顔認識機能やシーン判別機能を組み合わせたものだったが、今回はエリア毎に明暗を検出し、前景と背景の露出を近づける「暗部補正機能」や、赤目を補正する「デジタル赤目補正」が追加された。また、画像処理エンジンには「ヴィーナスエンジンIV」を搭載。2つのノイズ処理回路を使い、高感度撮影時のノイズを低減させた。また、AFポイントも5点から9点に変更され、音楽付きスライドショー機能も備える。

「DMC-FX35」は、薄型ボディとスタイリッシュなデザインが特長の「FX33」の後継機。同社はこれまで広角撮影にこだわり、従来モデルのFX33は広角28mm・3.6倍ズームレンズを使用していた。今回のFX35はさらに広角域を拡大し、25~100mm相当の4倍ズームレンズを搭載した。動画はハイビジョン撮影(30fps、720P)が可能になり、別売りのD端子接続用コンポーネントケーブルに接続するとハイビジョン出力も可能になる。

FX35の主な仕様は以下のとおり。有効画素数1010万画素。焦点距離4.4~17.6mm(35mm判換算25~100mm相当)。約23万画素2.5型液晶モニター(オートパワーLCDモード搭載)。記録メディア:SD・SDHCメモリーカード、内蔵メモリー:約50MB搭載。撮影可能枚数は290枚(CIPA規格)。サイズ:94.7(W)×51.9(H)×22(D)mm(突起物を除く)。重量:125g(本体のみ)。ボディーはプレシャスシルバー、グロスゴールド、カクテルピンク、シェルホワイト、エクストラブラックの5色。

DMC-FX35 ※プレシャスシルバー

DMC-FX35 ※エクストラブラック

DMC-FX35 ※カクテルピンク

DMC-FX35 ※シェルホワイト

薄型スタイリッシュな「DMC-FS3」

「DMC-FS3」は、薄型スタイリッシュコンパクトのエントリーモデル「FS2」の後継機。新たに「おまかせiA」を搭載し、操作性を向上させた。液晶モニターは11.5万画から約23万画素に拡大し、明るい場所で自動的に明るくなる「オートパワーLCDモード」を備える。有効画素数810万画素。焦点距離は5.5~16.5mm(35mm判換算:33~100mm)。液晶モニターは約23万画素2.5型。記録メディアはSD・SDHCメモリーカード、内蔵メモリーは約50MB搭載。撮影可能枚数は330枚(CIPA規格)。サイズは94.9(W)×53.4(H)×22.5(D)mm(突起物を除く)、118g(本体のみ)。ボディーはシルバー、ピンク、ブラックの3色。

DMC-FS3 ※ピンク

DMC-FS3 ※シルバー

DMC-FS3 ※ブラック

乾電池対応モデルも広角重視に

「DMC-LZ10」は乾電池対応モデル「LZ7」の後継機。レンズの広角端を37mmから30mmへ変更(35mm判換算)。ズーム倍率は6倍から5倍となり、焦点距離は5.2~26mm(35mm判換算:30~150mm)となった。撮影モードは「おまかせiA」やシーンモード以外に、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出などのマニュアル撮影モードを追加した。撮像素子は有効1010万画素、液晶モニターはオートパワーLCDモード搭載の約23万画素2.5型を採用した。内蔵メモリーは約20MB。撮影可能枚数はアルカリ電池で160枚、オキシライド電池で260枚(CIPA規格)。サイズは97.5(W)×62(H)×33.3(D)mm(突起物を除く)、141g(本体のみ)。ボディーはブラックのみ。

「DMC-LS80」は、乾電池対応のエントリーモデルで、「LS75」の後継機にあたる。30mmからはじまる5倍ズームレンズを搭載し、焦点距離は5.5~16.5mm(35mm判換算:33~100mm)。有効画素数810万画素。液晶モニターはオートパワーLCDモード搭載の約23万画素2.5型。内蔵メモリーは約24MB。撮影可能枚数はアルカリ電池で180枚、オキシライド電池で270枚(CIPA規格)。サイズは95.7(W)×62(H)×31.2(D)mm(突起物を除く)、129g(本体のみ)。ボディーはシルバーのみ。

DMC-LZ10

DMC-LS80

動画にも対応するダイレクトプリンター「KX-PX30」

フォトプリンター「KX-PX30」は、パソコンを使わず写真をプリントできるコンパクトタイプのプリンター。約23万画素3.6型の液晶モニターを搭載。Motion JPEGやAVCHDなどの動画からデータをプリントできる「ムービーシーンプリント」機能や、携帯電話で撮影した画像を受信してプリントする「赤外線通信プリント」機能を備える。

KX-PX30