日本HP、シンクライアント4機種を発売へ - 3万円台のエントリモデルも登場

      [2008/01/29]

    日本HPの松本光吉氏

    日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は29日、都内で会見を開き、シンクライアント端末の新製品4機種を今月末の1月31日に発売すると発表した。新製品はノートPC型の「HP Compaq 6720t Mobile Thin Client(以下、6720t)」、デスクトップ型の「HP Compaq t5730 Thin Client(t5730)」、デスクトップ型で価格が3万円台と安価な「HP Compaq t5135 Thin Client(t5135)」、4画面同時出力が可能でブレードワークステーション専用となる「HP dc73 Blade Workstation Client(dc73)」。

    シンクライアントとは、端末側に必要最低限の機能だけを持たせ、主な処理やファイルの保存などはサーバ側で管理するしくみのこと。なお、ファイルはストレージシステム側で管理することもある。例えば端末側の機能を画面表示やキーボード入力に限定し、端末側でファイルを保存できないようにすることで、データの持ち出しを防ぐといったことができる。また、端末は機能が絞られていることから、パソコンよりも価格が安いといったメリットもある。

    今回発表になった新製品4機種は、いずれもシンクライアントの端末にあたる。Webコンテンツなどを「表示する」ことなどに機能を絞っており、主にオフィスでの用途を想定している。いずれもストレージにフラッシュメモリを用いたファンレス/ディスクレス設計。熱対策として、筐体を大きめにして内部にヒートシンクを配置した。

    シンクライアント端末の新製品4機種 - 左からdc73、t5730、t5135、6720t

    同社のパーソナルシステムズ事業統括部 マーケティング統括部本部の統括本部長である松本光吉氏によると、シンクライアントはセキュリティ機能に優れており、銀行をはじめとする金融機関やコールセンターなどを中心に導入が進んでいる。また、コスト削減を目的に採用する企業もあり、用途がWebコンテンツの閲覧に限られているインターネットカフェでの導入事例もあるという。

    HP Compaq 6720t Mobile Thin Client

    「6720t」はノートPC型で、重さは2.6kg。大きさは356×260×31mmで、A4をやや上回るサイズとなっている。OSはMicrosoftの組み込みOSであるWindows XP Embedded、CPUはインテルCeleron Mプロセッサ超低電圧版423。ストレージには1Gバイトのコンパクトフラッシュを用いている。

    本製品は無線LANを内蔵している。また、外付けと搭載しているディスプレイの2画面に同時出力可能。また、ドッキングステーションに対応していることなどが特徴。保障期間は1年で、価格は104,790円。

    発表の中で松本氏は「(2.6kgは)持ち運びにはやや重いので、卓上の省スペース型端末ととらえてもらえれば。近いうちにB5サイズの製品も発表する」と述べた。

    ノートPC型の「6720t」

    HP Compaq t5730 Thin Client

    「t5730」はデスクトップ型で、同社の既存製品「t5720」の後継となる。ストレージはコンパクトフラッシュで、容量は1Gバイト。従来はこれの半分の512Gバイトだった。OSはWindows XP Embedded、CPUはAMD Sempron 2100+、ストレージの容量は1Gバイト。保障期間は3年で、価格は60,900円。

    デスクトップ型の「t5730」のイメージ(製品は本体のみ。ディスプレイ、マウス、キーボードは含まない)

    HP Compaq t5135 Thin Client

    「t5135」は価格が3万円台と安価なデスクトップ型のエントリモデルである。サーバとの接続プロトコルであるCitrixのICA(Independent Computing Architecture)およびMicrosoftのRDP(Remote Desktop Protocol)に対応したシステムで利用できる。

    OSは独自開発の「HP ThinConnect」、CPUはVIA Eden 400MHz。ストレージの容量は64Mバイト。機能を限定しているぶん、ユーザビリティは高いという。保障期間は3年で、価格は30,450円。

    デスクトップ型のエントリモデル「t5135」のイメージ(製品は本体のみ。ディスプレイ、マウス、キーボードは含まない)

    HP dc73 Blade Workstation Client

    「dc73」はブレードワークステーション専用の製品である。グラフィックボードとしてNVIDIA uadro NVS 290を2枚搭載し、4画面同時出力が可能。例えば、複数の情報の表示が必要となるデートレードなどでの利用を想定しているという。

    OSはHP Blade Workstation Client Embedded OS、CPUはインテル製のPentium Dual-Core E2160。ストレージの容量は512Mバイト。保障期間は3年で、価格は134,400円。

    ブレードワークステーション専用の「dc73」のイメージ(製品は本体のみ。ディスプレイ、マウス、キーボードは含まない)

    なお、本製品の発売と同時に日本HPではブレードPC製品「HP bc2000 Blade PC」「HP bc2500 Blade PC」「HP PC Bladeエンクロージャ」の価格を最大40%値下げする。とくにエンクロージャを値下げしたことにより、初期導入コストを抑えるようにしたという。

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