伊坂幸太郎の小説を原作とした映画『Sweet Rain 死神の精度』(3月22日公開)の完成報告記者会見が27日、東京国際フォーラムで行われ、主演の金城武、小西真奈美、富司純子、筧昌也監督が出席した。

写真左から、小西真奈美、金城武、富司純子

標的の人間を7日間観察し、生死を決める死神・千葉(金城)が、ターゲットの女性・一恵(小西)をいつものように死の判定を下さずに、生かすと決めたところから物語が始まる同作。金城が演じるどこかチャーミングでユーモラスな怖くない死神が、一恵を生かしたことで少しづつ人間に対する見方が変化していき、舞台を1985年、2007年、2028年と移しながら、それぞれの登場人物が意外な形で繋がっていく。

筧監督(写真左)は『美女缶』(2004年)などの代表作がある。『恋するマドリ』(2007年)の原案も担当した

タイトルの「Sweet Rain~」にもあるように、千葉が人間界に現れる時はなぜか雨ばかりという設定で、全編通して雨のシーンが多い。金城は「梅雨狙いで5月から6月にかけて撮影したんですが、あまり降らなくて。雨を降らせるために、待ち時間が多かったですね」と振り返る。小西も「私、晴れ女なので、申し訳ないなと思いながら、撮影に参加してました」と語る。

「原作の千葉がとてもユニーク。どのように台本に描かれるか楽しみだった」(金城)

「金城さんとのシーンは、良い意味でかみ合っていないです。でも、この作品ではそういった状況作りが大切だと思いました」(小西)

日本映画出演は6年ぶりとなる金城。「面白いシーンをもっと面白くするにはどうすればいいかばかり考えていました」と、監督にアイデアを出すこともしばしばあったという。筧監督も「金城さんは作り手の立場を考えていただいて、僕のほうが助けられました」と絶賛していた。

小西は同作の主題歌「Sunny Day」で歌手デビューを果たすことに(3月19日発売)

『Sweet Rain 死神の精度』は3月22日より丸の内プラゼールほかにて全国ロードショー。