ロシア美術の黄金時代を紹介 - 国立ロシア美術館展

    矢澤哲  [2008/01/26]

    東京富士美術館は、18世紀後半から20世紀はじめまでのロシア美術を集めた「国立ロシア美術館展 ロシア絵画の黄金時代」を開催している。期間は3月23日まで。

    (写真上)イヴァン・シーシキン 『冬』 1890年 油彩、カンヴァス

    (写真左)イヴァン・クラムスコイ 『ソフィア・クラムスカヤの肖像』 1882年 油彩、カンヴァス

    国立ロシア美術館は1898年、ニコライ2世の時代にロシア初の国立美術館として誕生し、古代ロシア美術から18世紀美術、ロシア・アカデミー美術、移動派、ロシア・アヴァンギャルドなど、約40万点にのぼるコレクションからロシア美術を一望できる世界でも有数の美術館。同展では同美術館のコレクションより絵画、彫刻、工芸など約100点を厳選し、日本ではじめて18世紀後半から20世紀初めまでのロシア美術史を体系的に紹介する。

    イヴァン・アイヴァゾフスキー 『アイヤ岬の嵐』 1875年 油彩、カンヴァス

    イリヤ・レーピン 『何という広がりだ!』 1903年 油彩、カンヴァス

    ロシア美術はロココからロマン主義といった美術潮流を取り入れながら、ロシア独特の雄大な自然や庶民を描いたリアリズム絵画など独自の発展を続けたが、19世紀後半、クラムスコイ、レーピン、スリコフらは美術アカデミーに反抗して「移動派」を結成。各地で展覧会を開き、上流階級のものだった美術をはじめて一般大衆のものにしていった。同展はこうした18世紀後半から20世紀はじめまで「金の時代」といわれるロシア美術を鳥瞰するまたとないチャンスといえる。

    開館時間は10時~17時(最終入場は16時30分まで、開催期間中無休)。料金は大人当日1,200円、大高生800円、中小生400円(毎週土曜日は中小生無料)となっている。

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