日本音楽著作権協会(JASRAC)と韓国音楽著作権協会(KOMCA)は21日、昨年12月に韓国・ソウルで音楽著作権の相互管理契約を調印したことを踏まえ、さらなる交流を図るためのパートナーシップ共同声明の調印式を東京都千代田区のホテルで開いた。同声明は、戦前に日本で制作された韓国音楽作品の音盤などの資料調査などが盛り込まれており、すでに同調査を開始したという。
KOMCAはJASRACと同様、韓国において音楽著作権の信託管理を行う唯一の団体。JASRACとKOMCAは昨年12月10日、相手国の音楽著作権を自国において管理するための相互管理契約を韓国・ソウル市で締結した。実際の管理業務は今年1月1日から開始。JASRACが同契約を結んだ団体が属する国は、韓国が82カ国目となるという。
日韓両国のさらなる文化交流を図るためのパートナーシップ共同声明は、JASRAC会長の船村徹氏とKOMCA会長の池明吉(チ・ミョンギル)氏が調印。池氏は、今回の共同声明について、「日韓両国の間では、お互いの国に住む相手への愛を歌う歌が多いが、その内容はお互いが簡単に行き来できない時代を背景としたものが多い。そうした歴史と長い歳月を経て、相互管理契約が結ばれたことは、両国の音楽を愛する人の忍耐と努力によるもの」と、その意義を強調した。
共同声明の内容については、JASRAC理事長の加藤衛氏が説明。(1)職員の相互研修などJASRACとKOMCAの人的交流の促進、(2)日本国内に現存する韓国音楽作品の文化的資料と関連する情報の収集と調査について、JASRACがKOMCAに全面的に協力する、(3)相互管理契約締結の記念事業の開催、の3項目が挙げた。
特に(2)については、戦前に制作された韓国の音楽作品はほとんどが日本のレコード会社で制作されたもので、韓国にはほとんど残っていないのが現状という。そのため、JASRACとKOMCAが相互管理契約を締結したのを機に、そうした古い音盤や紙媒体の資料などについて、戦前からある日本のレコード会社などの協力を得て、収集・調査をすることになったという。
JASRACの加藤氏は「戦前の資料を徹底的に調査するとともに、情報を知りうる世代を対象にネットでの情報提供なども求めていきたい」と話している。
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