漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2007』決勝戦が23日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、敗者復活戦から勝ち上がった結成8年目のコンビ・サンドウィッチマン(伊達きみお・富澤たけし)がグランプリを獲得し、優勝賞金1000万円を手にした。敗者復活組が優勝するのは大会史上初の快挙となる。

『M-1グランプリ2007』のグランプリに輝いたサンドウィッチマン(写真左より、伊達きみお、富澤たけし)

上位3組が最終決戦への挑戦権を得る決勝ファーストステージで、笑い飯、POISON GIRL BAND、ザブングル、千鳥、トータルテンボス、キングコング、ハリセンボン、ダイアンの8組(登場順)がネタを終えた後、9番目に登場した敗者復活枠のサンドウィッチマン。審査委員長の島田紳助が「このコンビがなぜ決勝に残らなかったのか不思議」とうなるほどのハイレベルな漫才を見せ、それまで1位だったキングコングの「650点」を上回る「651点」を獲得して一躍トップに躍り出た。そしてキングコング、トータルテンボスとともに駒を進めた最終決戦では、審査員7人のうち4人(松本人志、島田紳助、上沼恵美子、オール巨人)がサンドウィッチマンに投票(トータルテンボスは2票{ラサール石井、中田カウス}、キングコングは1票{大竹まこと})。決勝を目前にして涙を飲んだ準決勝の敗者が、リベンジ戦から一気にトップをかっさらうミラクルを成し遂げた。

大会後の行われた会見では、開口一番「(本番のことは)まったく覚えていない。この場にいるのが不思議」(伊達)と優勝がまだ信じられない様子のサンドウィッチマン。本番中は「わけがらからなくなって、途中でネタが飛んでしまって……」(富澤)と緊張のあまり無我夢中だったことを告白した。サンドウィッチマンは1999年結成。「3年で『エンタの神様』に14回出た程度」(伊達)とこれまでテレビ出演も少なく、ほとんど無名の存在だ。「どこの事務所の誰かもわからん奴らやけど漫才は素晴らしい。感動しました」と2人を手放しで絶賛した島田紳助が「さっき、楽屋に“行列”(日本テレビ系バラエティー『行列のできる法律相談所』)のプロデューサーから電話あった。君ら、来年の1月13日に出演決定やで!」と早くもテレビ出演の依頼が舞い込んでいることを明かすと「その日、営業が入ってるんですけど…営業の方は蹴ります!」(伊達)と即答して笑わせ、会見を盛り上げていた。

一躍、時の人となったサンドウィッチマン。紳助は「M-1の"賞味期限"は1年間。今年1年が勝負になる」と冷静なコメントも

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