モバイルリサーチを展開するネットエイジアは21日、15歳~18歳の高校生の携帯電話ユーザーを対象にした「学校裏サイト」についてのアンケート調査結果を発表した。同調査によって、中高生が非公式にWeb上に開設した掲示板である学校裏サイトの利用実態が明らかになった。

アンケートは、2007年12月14日~16日の期間中、全国の高校生479名(男性237名、女性242名)を対象にモバイルインターネット上で実施された。回答者は、高校一年生27.3%、高校二年生42.0%、高校三年生30.7%。携帯キャリアは、NTTドコモ51.6%、au38.2%、ソフトバンク10.2%。

アンケート結果によると、25.7%の高校生が、自身の学校について書き込まれる「学校裏サイトがある」と回答したという。このうち、6.5%が「よくアクセスしている」と回答し、「ときどきアクセスしている」という回答は25.2%。さらには、女子(1.6%)より男子(11.3%)の方が頻繁にアクセスしているという実態が明らかになった。

また、自身の通う学校に「裏サイトがない」(13.6%)や「わからない」(60.8%)と回答するも、27.3%が他校のサイトを見たことがあるという。

回答者の中には、学校裏サイトで「イジメの書き込みを見たことがある」という人も43.9%おり、実際に「人の悪口、中傷、嫌な書き込みをしたことがある」という回答者は11.3%いることがわかった。また、自身についての「悪口、中傷、嫌な書き込みをされたことがある」との回答は全体の16.5%で、男子(11.4%)よりも女子が(21.5%)の方がサイト上での話題の的になっているケースが多いことが明らかになった。

学校裏サイトに対しては、容認派と否定派に大きく分かれるも「無関心」という意見もあったという。「今起きている問題は根本的には個人のモラル・マナーの問題だと思う。正しく使えば存在してもいいと思う」や「みんなの気持ち(?)がわかったりする」という容認派の意見に対し、否定派では「悪口とか沢山書かれていて、それを見て自殺する友達が出たら嫌だ。だから無い方がよいと思う」や「陰口等を言うサイトなので許せない」という主張もあったという。

また、「エチケットのない人が多いため、誹謗・中傷が絶えない。なんらかの対策が必要だと思う」「書き込む方の匿名性が高くて、生徒に対してだけでなく教師への誹謗中傷がいっぱいある。インターネットの取り締まりはもちろん、教師・親が子供に道徳的なことを教え、良い環境を与えていかなければ、解決しないとおもう」といった対策を望む声も複数挙げられたという。