Mozilla Foundationは18日(米国時間)、WebブラウザFirefox次期バージョンの最新β版「Firefox 3.0 Beta 2」を公開した。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X、Linuxの3種、日本語を含む29種の言語に対応したバイナリパッケージが用意されている。

入手先が一目瞭然になった「ダウンロードマネージャ」

今回のリリースは、11月に公開されたβ1に続く2度目のベータリリース。β1以降の改良箇所は900以上、グラフィックライブラリ「Cairo」の対応強化やページレイアウトの変更により、描画速度が向上している。30を超えるメモリリークの問題が解消されるなど、課題とされているメモリ消費の最適化にも進展が見られた。

ユーザインターフェイス関連の変更点としては、ダウンロードマネージャが改良され入手先のドメイン名が表示されるようになったことが挙げられる。Linux版ではデフォルトのアイコンとボタン、メニュースタイルがネイティブのGTKテーマを使用するなど、各プラットフォームのマナーに沿った外観への移行が進められている。

URLバーも改良され、URLやタイトルの一部を入力するとアクセス歴のあるサイト/ブックマークが表示される「オートコンプリート機能」では、タイトルとURLが2行に分割表示され視認性がアップした。動的なブックマーク管理機能「Places」の管理ツールも強化され、履歴やタグも扱えるようになった。「mailto:」リンクから好みのWebメーラーを呼び出し可能になるなど、Webアプリケーションのサポートも改善されている。

URLバーの表示方法が変更され、オートコンプリート機能が使いやすくなった