仮想化技術の米SWsoftは12日、社名を「Parallels」に変更すると発表した。Parallelsは同社主要子会社の社名であり、コンシューマ向け仮想化ソフトで高い知名度を持つ。社名変更時期は2008年初頭を予定、あわせてParallels社とのWebサイトの統合も行われる。

新しいParallels社のロゴ

消費者および顧客に提示するビジョンを表す言葉として、今後「Optimized Computing」を掲げることも明らかにされた。製品名もその戦略に基づいた一貫したものであるべきとして、現在の「SWsoft Virtuozzo」は「Parallels Virtuozzo Containers」に変更されるなど、原則としてParallelsの名が冠されたものになる。なお、Parallels Desktopなど現在のParallels社製品と、オープンソースソフトのOpenVZについては変更されない。

SWsoftは、1999年創業のソフトハウス。サーバ仮想化ソフト「Virtuozzo」や、サービスプロバイダ向けSaaSサービスソフト「Plesk」など、エンタープライズ市場向け製品に強みを持つ。

子会社のParallelsは、当初WindowsとLinux用仮想化ソフトを小規模事業所および個人向けに提供していたが、AppleのIntelプラットフォーム移行とマルチブート環境「Boot Camp」の出現にあわせ、Intel Mac向け仮想化ソフト「Parallels Desktop for Mac」を投入。一躍Macintosh向け仮想化ソフトベンダーとして知名度を上げた。