米Microsoftは12月10日(現地時間)、同社が9月30日に発表した「Office Live Workspace」のパブリックベータ版の提供開始を発表した。同社のソフトウェア+サービス戦略の第1弾となるサービスで、Office Liveに早期ベータテスターとして情報登録したユーザーが対象となる。ベータ公開に合わせて同社は「Office Live Workspace Community」という専用のディスカッションフォーラムも用意した。ユーザー同士が意見交換したり、ナレッジベースとして活用されることを期待している。

GoogleライクなWebツールをWindows Liveとすれば、Microsoft Officeなどの既存アプリケーションを絡めてビジネス用途でのオンラインサービスの利便性を高めたのがOffice Liveだといえる。Office Live最初のサービスとなるOffice Live Workspaceは、Microsoft Officeを含むビジネス文書をWeb上に保存し、それを他のユーザーと共有したり、そのデータを基にコラボレーションする手段を提供する。データ共有が簡単に行えるほか、当該の文書を開くのに必要なアプリケーションを所持していないユーザーでもWebブラウザを介して閲覧可能になるのが同サービスの特徴。

Microsoftによれば、現在は米国内のユーザーに対して英語版のベータサービスが提供されているのみだが、2008年初頭にも米国外のユーザーに対してサービスを開放する計画だと述べている。さらに2008年末までには英語以外の言語サポートも行う予定だという。