Landon Fuller氏は5日(米国時間)、SoyLatteの最新版となる「SoyLatte 1.0」を公開した。SoyLatteはMac OS X Tiger / Leopard向けに移植されたJava 6。FreeBSD Java 6をベースにOS Xに移植したものでまだ不完全ではあるがJava 6のパワーをOS Xに導入する重要なプロダクト。

SoyLatte 1.0は数週間におよぶ試用の後にリリースされたバージョン。実際に開発に適用できるJava仮想マシンが同梱されているほか、Java 6のパフォーマンス機能が実現され、実験的ながらもX11 Swingが動作するものになっている。デベロッパプレビュー3から変更点は"-XstartOnFirstThread"オプションが指定できるようになったことのみだ。

SoyLatte 1.0としてリリースされているが、基本的にFreeBSD Java 6と同じであるためダウンロードするにはJava Research Licenseに従っている必要がある。OS XでJava 6が動作するようになったわけだが、ほかの開発環境にように手軽にインストールできる状況ではない。

もっと簡単に導入できるJava 6またはそれ以降のバージョンがリリースされるには、今のところAppleからの正式提供を待つかOpenJDKプロジェクトのもとで配布されるバージョンがOS Xに対応する必要がある。Landon Fuller氏は移植するにあたって作成した差分をBSD Java Projectの成果物にマージし、さらにOpenJDKにマージしていくことでより配布が簡単なバージョンの開発を期待している。

OS XにおけるJava 6以降の提供に興味があるデベロッパはOpenJDKのメーリングリストに参加するとともに、動作報告や開発支援、開発動向への注目を続けられたい。