JTBは、2007年から2008年にかけての年末年始休暇(12月23日~2008年1月3日)の旅行動向について、独自の調査結果を発表した。同調査は、約1,200人へのアンケートと同グループの旅行予約状況、航空会社予約状況、業界動向などから推計したものとしている。

2007年~2008年の一般的な年末年始は、1月4日に休暇を取ると、12月29日~1月6日までの9日間を休む"9連休"となるのが大きな特徴。そのせいか旅行に対して積極的な姿勢が、みられ、特に海外旅行では昨シーズンを上回る64万4,000人もの人数が予測されている。

この数字は、1996~1997年(68万4,000人)、2000年~2001年(65万5,000人)に次ぐ史上3番目となる。また、原油高騰から航空会社による燃油サーチャージの引き上げや経済の不透明感といった不安要素もある一方で、国内外問わず遠距離方面や高額商品・高級ホテルが支持される傾向にある。同社では、2007年度にオープンした「ザ・リッツカールトン・東京」「ザ・ペニンシュラ東京」高級ホテルなどの影響もあるとしている。

10年前と比べて顕著に変化しているのは、年始の2日・3日および年末平日の26日~28日までに旅行へ出掛ける人が増えているという点だ。これは、就業形態の多様化や有給休暇を利用しての年末年始の長期休暇を取る人の増加などが背景にあり、「年末年始のピークを避ける、賢い旅行者が増えてきているのでは」(同社)としている。

旅行地としては、国内では北海道や沖縄、海外ではヨーロッパやハワイなどの定番エリアが依然として人気。特に海外旅行では、クリスマスはヨーロッパ、正月はハワイと、時期によって人気旅行先が異なっているのが特徴だ。出発日ラッシュは29~31日、帰国日ラッシュは3日~6日と予想されている。