米Microsoftは12月5日 (現地時間)、「Windows Server 2008」のRC (Release Candidate: 製品候補版) 1のリリースを発表した。同製品のページからダウンロード可能になっている。

Windows Server 2008 RC1では、従来までPolicyMaker Standard EditionおよびPolicy Share Managerと呼ばれていたグループポリシー機能が改善された。Microsoftによると、これまでに180万以上のカスタマーがWindows Server 2008の評価プログラムに参加しており、RC1に対するフィードバックが順調に消化されれば、2008年2月27日に開催するローンチイベントまでにRTM (Release To Manufacturing: 製造工程向けリリース) になるという。

Windows Server 2008のほか、SQL Server 2008、Visual Studio 2008がフィーチャーされる来年2月のローンチイベントは「Heroes Happen Here」というタイトルになる。IT専門家や開発者が、組織や顧客に対してヒーローのように仕事をするという視点から、新しいエンタープライズ/ 開発者プラットフォームの上で実現する成果に焦点を当てる。このテーマをより説得力のあるものにするために、AMD、Citrix、Dell、富士通、日立、HP、Intel、Quest Software、SAP、Unisysなどのプラチナスポンサーを中心に、40社以上のパートナーとともにローンチイベントに向けた準備を進めているという。

製品リリースに向けて同社は、11月5日にVisual Studioのパートナーエコシステムにおけるライセンス条項の変更を発表した。これまでWindowsならびにVisual Studioで構築されたものに限定していたパートナーのソリューションを、他社の開発ツールやプラットフォームとの組み合わせでも利用可能にする。これに加えてWindows Server 2008では、パートナーの迅速かつ安定したソリューション提供をサポートするために、新たにWorks with Windows Server 2008プログラムおよび無料のテストツールを用意した。パートナーは同ツールを用いてアプリケーションの互換性を確認し、さらに結果を認定ベンダーに提出することで「Certified for Windows Server 2008」取得への足がかりとできる。