NetBeans.orgは3日(米国時間)、NetBeans IDEの最新版となる「NetBeans IDE 6.0」の公開をはじめた。NetBeans IDEはJavaで開発された統合開発環境。これまではJava専用の統合開発環境という色が強かったが、6.0からJava以外の言語もサポートするようになった。RubやJRuby、JavaScriptをはじめC/C++などの言語がサポートされている。

Rails開発をサポートしたNetBeans IDE 6.0 - NetBeans.orgより抜粋

Java統合開発環境としての機能も拡充されており、Java SEやJava EE、Mobile Javaのサポートはもちろん、Javaエディタ機能の拡張やSwing GUIビルダMatisseの改良なども行われている。また、NetBeans IDEは、依然としてJavaの統合開発環境としての認知度が高いプロダクトだが、RailsやJRuby、JavaScriptといったJava以外のプログラミング言語に対応したことから、6.0からは複数の言語に対応した統合開発環境という位置づけになりそうだ。

NetBeans.orgは長い間、リリースへ向けた機能の改善に取り組んできたが、11月28日(米国時間)、NetBeans IDE 6.0に対するコミュニティ調査結果を報告。最終的にコミュニティの93%がリリースに足る状況に達したと考えていることを発表していた。同発表があってから5日で正式版のリリースが実施されたということは、同結果発表がほぼ6.0リリースのゴーサインだったと言ってよいだろう。

複数言語のサポートもさることながら、Java開発向けの追加機能も優れたものになっている。統合開発環境を検討している場合には一度調査してほしい。