ジャストシステムは30日、Linux用日本語入力システム「ATOK X3 for Linux」の発売を開始した。パッケージ版の希望小売価格は税別で12,000円、同社オンラインストア「Just MyShop」ではパッケージ版(10,290円)とダウンロード版(7,350円)にくわえ、既存ユーザ向けのAAA優待版や法人向けライセンスが販売される。

ATOK X3 for Linuxは、Windows / Mac OS X向け最新版ATOKにも採用されている変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」を採用。変換精度が向上したほか、前後の文節から意味を判断して候補の並び順を動的に切り替える「最適候補提示」、間違えやすい同音語がある単語を変換するときに注意をうながす「校正支援」、入力ミスを学習し次回以降の入力時に反映させる「訂正学習」などの新機能が搭載されている。

3年ぶりにバージョンアップした「ATOK X3 for Linux」

Linux版ATOKとしては初めて電子辞典検索にも対応、別売りの電子辞典の内容をATOKから参照できるようになった。収録辞書には、ジョルダンの経路検索ソフト「乗換案内」を辞書コンテンツ化した「乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK」を用意、駅名の入力に活用することができる。

ATOK X3 for Linuxが対応するLinuxディストリビューションは、Red Hat Enterprise Linux (4.5 WS / 5 Desktop)、Turbolinux FUJI、SUSE Linux Enterprise Desktop 10。Fedora 7/8、Debian GNU/Linux 4.0、Ubuntu 7.10についても、動作確認が行われている。